愛知「れきしるこまき」は織田信長が築いた小牧山城を学べる情報館

愛知「れきしるこまき」は織田信長が築いた小牧山城を学べる情報館

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  • 更新日:2020/09/15
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愛知「れきしるこまき」は織田信長が築いた小牧山城を学べる情報館

濃尾平野のほぼ中央に位置する愛知県小牧市は、織田信長が興した歴史ロマンあふれる街。一番の観光スポットといえば、標高約85.9mの史跡小牧山に築かれた小牧山城です。2019年4月には、山の麓にガイダンス施設「れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)」が開館。デジタル映像や体験コーナーなどで歴史を楽しく学べます。信長がはじめて城を築いた小牧山城とは!? れきしるこまきを訪れてその全貌を解き明かしましょう!

織田信長や徳川家康ゆかりの小牧山城

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写真:いなもと かおり

カリスマ的存在で多くの歴史ファンから愛される武将、織田信長。天下統一を夢見て激動の戦国時代を走り抜いた彼は、戦や政策だけではなく、城造りにおいても大きな革命を起こしました。

その信長が永禄6年(1563)に、はじめて城を築いた小牧山城。結果的にはたった4年しか滞在していなかったにも関わらず、城には石垣が多用され、また東西南北に延びる街路で区画された城下町もある本格的な城だったということがわかっています。

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写真:いなもと かおり

信長が岐阜に拠点を移すと城は役目を終えましたが、信長亡き後の天正12年(1584)に勃発した小牧・長久手の戦いでは、織田信雄・徳川家康方の本陣として再利用されました。その際、山の麓をぐるっと囲むように土塁や堀が築かれ、さらに中腹部にも堀を設けた2重の防衛ラインが加えられたのです。

信長と家康、2人の武将の痕跡を辿れるなんて‥‥なんてお得な小牧山城! そんな小牧山城を紐解く鍵は、小牧山の麓に建つ「れきしるこまき」にあります。

歴史を肌で感じる情報施設「れきしるこまき」

写真:いなもと かおり

2019年4月にオープンした「れきしるこまき」は、小牧山城の歴史が学べるガイダンス施設です。館内は、歴史紹介や石垣の仕組みがわかる常設展示室、日本の城を学べる城郭シアター、そして体験コーナーの「小牧山プレイべース」など、充実した内容となっています。

なかでもデジタル映像技術を活用した展示は、戦国アミューズメントパークさながら! 子供だけではなく大人もワクワクできる情報館です。

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写真:いなもと かおり

エントランスを通り抜けると、最初に現れるのは「城郭シアター」ルーム! 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が関わった城を紹介しています。足元には日本地図が出現。城のマークを踏むとセンサーが感知して映像が流れる仕組みです。次はどこの城に行こうかな~なんて、情報収集にも最適ですね。

その他、日本の城の成り立ちを紹介した約6分間のガイダンス映像などを見ることもできます。

デジタル技術で歴史を徹底解剖!

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写真:いなもと かおり

れきしるこまきの常設展示は解説を読むだけではなく、目や耳からも情報が入ってくるため飽きることがありません。

こちらは、小牧山のできごとを時代ごとに区切って紹介する「こまき むかしばなし」。ナレーションは、アニメ『ちびまる子ちゃん』にて父・さくらひろしの声を担当している屋良有作さん。お馴染みの声で話もわかりやすい!

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写真:いなもと かおり

展示ルームの中央には、子供たちが興味をそそられそうなパネルが。中央に武将のコマを置くと、その人をとりまく人間関係や勢力図が時代ごとに一目でわかる構造です。戦の前までは敵だったのに、いつの間にか家臣になっていたりと戦国時代の人間関係が移り変わる様子が面白い!

写真:いなもと かおり

常設展示のメインはこの等身大の「石垣模型」です。主郭部北斜面で発見された石垣をモデル化したスクリーンになっています。スクリーンには石垣の構造や種類、発掘調査でわかったことなど石垣に関する解説が投影され、普段は見ることのできない石垣の裏側の構造までまる見えになっちゃいます!

しかも石垣模型の前にある操作台は、転落した本物の石から形取ったというこだわりよう。小牧山城の主郭部は2~3段の石垣が積まれており、まさに信長の城造りに対する意識を垣間見ることができるポイントです。

プレイルームで実際に体験してみよう!

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写真:いなもと かおり

小牧山城の一番の見どころといえば石垣です。みなさんが城といわれてイメージするのは天守や高い石垣のある城でしょうか。小牧山城は、天守や高石垣ができるよりも前の時代に築かれた城です。しかも信長の城では、城に石垣を導入したばかりの初期の頃で技術も未発達の段階。小牧山城では、そんな城の成長段階を感じられることがスゴイのです!

さて、そもそも石垣はどのように積んだり、運ばれたりしていたのでしょうか?

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写真:いなもと かおり

「小牧山プレイベース」は、石垣を積む石工職人になったつもりで石垣造りを実践できる体験コーナーです。

石垣は、時代ごとに石の加工具合が変わっていきます。江戸時代になるとキッチリ加工された石をテトリスのように積んでいきますが、一方で、小牧山城が築かれた時代は加工技術がまだなく自然石をそのまま積んでいるので難易度も高めなのです。

さあ、あなたはこの石垣パズルを突破することができるかな?!

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写真:いなもと かおり

もってみようのコーナーでは、石を運んでいた「畚(もっこ)」をイメージした道具を持つ体験ができます。棒から縄をつるして中に石を入れる‥‥見た目には軽そうですが、実際に持ってみたらびっくりするほどの重さです! 大人2人がかりでやっと持ち上がるほど。石工職人は、体力を使った仕事だったのですね。

実は、網の中には本物の石が入っています。機械のない時代に手作業で行われていたのですから、昔の人はスゴイですね。

小牧山城をグッと身近に感じる「れきしるこまき」

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写真:いなもと かおり

織田信長や徳川家康がいた頃の歴史背景や、小牧山城に残る戦国時代の石垣について学んだあとは、実際に小牧山城や城下町の発掘調査で出土した遺物を見てみましょう。

当時の人々が使っていた食器の破片や、灯明皿(電気がないため、皿に油を注ぎ紐を入れて火をつけて明かりをとっていた)、水炊きをする鍋などを見ることができます。なんだか、昔の人々の生活がもっと身近に感じてきますね。

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写真:いなもと かおり

中には、こんな面白いものも!「鉄釉魚形水滴」は城下町の一画で発見された、1500年代後半の出土品です。書道用品の一つで、墨を磨るときや墨の濃さを調整する時に水を硯へ注ぐ容器です。

当時の人がこんなにも愛らしいデザインの水滴を使っていたなんて、感動的! 美的センスにグッときます。こういった出会いや発見は、歴史旅の醍醐味ですね。

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写真:いなもと かおり

愛知県小牧市にある「れきしるこまき」は、織田信長や徳川家康にゆかりのある小牧山城の歴史を学べて・感じて・楽しめるガイダンス施設です。家族や友人、一人旅にもおすすめのスポット。歴史との出会いを楽しんでくださいね。

「れきしるこまき」の基本情報

住所:愛知県小牧市堀の内一丁目2番地
電話番号:0568-48-4646
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:第3木曜日(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3
アクセス:名鉄小牧線「小牧駅」より「岩倉駅行(小牧市役所前経由)」または「小牧市役所行」バスに乗り「小牧市役所前」バス停下車すぐ
名鉄小牧線「小牧駅」より徒歩20分

※現在、一部体験できないコーナーがあります。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:愛知県小牧市、一般財団法人こまき市民文化財団

関連MEMO

れきしるこまき(外部リンク)

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