【罠の戦争】加害者意識ゼロの議員秘書、その考えにゾワッ!

【罠の戦争】加害者意識ゼロの議員秘書、その考えにゾワッ!

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  • 更新日:2023/01/27

草彅剛主演のドラマ『罠の戦争』(月曜夜10時〜/カンテレ)。2015年1月~3月に放送された『銭の戦争』、2017年1~3月に放送された『嘘の戦争』に続く「復讐シリーズ」最新作に当たるもので、政界を舞台に議員秘書・鷲津亨の壮絶な復讐劇が描かれる。その第2話が1月23日に放送された。

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主人公の議員秘書・鷲津亨を演じる草彅剛(ドラマ『罠の戦争』第2話より)

大切な息子を傷付けられた議員秘書の鷲津亨(草彅)が、その事件を揉み消そうとする衆議院議員・犬飼孝介(本田博太郎)と彼の背後にある権力に智略を尽くした復讐の罠を仕掛けてゆく本作。第2話では鷲津が私設秘書の蛍原(小野花梨)、新人秘書の蛯沢(杉野遥亮)、週刊誌記者の熊谷由貴(宮澤エマ)の協力のもと、犬飼の懐刀で政策秘書の虻川(田口浩正)を排除するまでが描かれた。

草彅の抑制の効いた「怒りの演技」はすでにSNSなどでも話題だが、さらに注目したいのが政界のリアルな日常描写だ。議員秘書とは名ばかりで、昼夜クレーム電話に追われ、支援者である農協のバーベキューや畑作業に駆り出される場面や、事務所でコンビニ弁当をかき込む鷲津らが虻川の手書き帳簿について、「手書きの方がいざというとき、処分しやすいしね」「いましたねー、家宅捜索されて慌ててパソコンのハードディスクをドリルで壊しまくった議員」と話すシーン。

あるいは、民主党幹事長の鶴巻(岸辺一徳)と総理の竜崎(高橋克典)がスキャンダル続きの犬飼について「もういいです、辞任させますから」「そうもいきません、大臣の任命責任を追われるのは私ですから」と話すシーン。現実でもどこかで聞いたような・・・。デジャヴ感あふれる際どいジャブを随所でしれっと繰り出してくる脚本にニヤニヤが止まらない。

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左から、衆議院議員の犬飼孝介(本田博太郎)、議員秘書の鷲津亨(草彅剛)、政策秘書の虻川勝次(田口浩正)

また、今回ゾワッとさせられたのが、事務所をクビになった虻川が自分を罠に嵌めた蛍原に、「お前に(俺が)何したよ!?」と詰め寄るシーンだ。彼女を相手にパワハラ騒動まで起こしておきながら、ここまで加害者意識ゼロとは・・・。実際、あの政治家も本人のなかでは「悪意」なんかなくて、むしろ自分は国のために尽力しているという「善意」の人だったんだろうなあ・・・と思うと、現実の国会議員の不祥事と照らし合わせてしまって、非常にやるせない気分になる。

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左から、私設秘書の蛍原梨恵(小野花梨)、議員秘書の鷲津亨(草彅剛)、第二秘書の貝沼永太(坂口涼太郎)

本作は、弱者が強者を成敗する復讐エンタメの王道を踏襲しながらも、そんな「善悪」では単純にジャッジできない人間の複雑さから目を逸らさない。主人公の鷲津にしても、蛯沢が「やさしい人なのか、怖い人なのかわからなくなる」と戸惑いを口にしたように、どこか真意の読めない不気味さを漂わせている。いわゆるダークヒーローとも違う、鷲津の掴みどころのないキャラクター像が今後、物語にどんな意味をもたらしてくるのか。第3話の行方が気になる。

ドラマ『罠の戦争』の第3話は、1月30日・夜10時から放送。TVer、カンテレドーガ、FOD、Netflixなどでも配信される。

文/井口啓子

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