「ちょい太」「アイドルの追っかけ」...これがアンチエイジングの新常識! 〈和田秀樹(精神科医)〉

「ちょい太」「アイドルの追っかけ」...これがアンチエイジングの新常識! 〈和田秀樹(精神科医)〉

  • PHPオンライン 衆知|PHP研究所
  • 更新日:2022/11/25
No image

身体と心を若返らせる秘訣、それは「がまんをやめる」ことです!

※本稿は、『PHPくらしラク~る』2015年3月号特集は「おいしく食べて若返る!」より、一部を抜粋・編集したものです。

「ちょい太」のほうが若々しくいられる

今の30代、40代以上の女性は、10代の頃から「やせているほうが美しい」ということをテレビや雑誌で盛んに刷り込まれてきた世代ではないかと思います。若い頃からダイエットに励んできたという人も多いでしょう。

しかし、「やせているほうが若々しくて美しい」という価値観は本当に正しいのでしょうか。

ある年代以上になってからやせて若返ろうとすると、頬がこけてしまったり、しわが目立ったりするようになります。やせるために無理をしたのがストレスになり、かえって心や体を老化させてしまうこともあるのです。

実際、日本の女性でそれほど太っている人は多くありません。肥満度を測るBMI指数でいうと22が女性の理想数値といわれます。これは身長が160センチの場合、体重が56キロということです。さらに最も長生きできるのはBMI指数が25のちょっと太め(ちょい太) の人で、同じ身長では64キロになります。

やせ願望のある人は、理想体重ですら太っていると思い込んで、食べることをがまんしてしまう。これはダイエットというより、強迫観念です。

男性の目から見るとやせているよりも、ちょい太の女性のほうが母性やおおらかさを感じさせて魅力的ですし、見た目の面でも、中年以降になるとふっくらしているほうが顔のしわも目立たず、若々しく見えるものです。やせていればやせているほど美しいというのは、大きな勘違いだと思います。

肉や脂もOK

しかし、ダイエットとまではいわなくても、美容や健康のため、肉や脂肪はあまり摂らないという人も多いかもしれません。でも、この2つの食品は実はがまんしないほうが体にいいことがあります。

肉類のたんばく質は女性にとって非常に重要なもの。皮膚のコラーゲンの材料になるのはたんぱく質なので、肉を食べている人のほうが肌も若々しくなります。また、肉に含まれているトリプトファンというアミノ酸は、うつ病の予防になるといわれています。

脂肪にはいい脂肪と悪い脂肪があります。積極的に摂ったほうがいい脂肪は、魚の脂とオリーブオイル。魚の脂は代謝を良くして、体の脂肪を燃焼する働きがあるので、ダイエットにもつながります。

オリーブオイルは細胞の炎症を抑える働きで注目されています。普段の食事では、肉料理を食べた翌日は魚料理を食べる、パンにはバターでなくオリーブオイルを塗るといった工夫がおすすめです。

しかし、食べる順序や時間帯を誤ると、余分な脂肪として蓄えられてしまいます。もし、お肌のためにたんばく質を上手に摂り入れたければ、肝臓の働きが良い 「朝から昼」 の時間帯に食べるのがよいでしょう。

朝ごはんのときに卵やソーセージを食べる。あるいはランチでたんばく質をしっかりと摂る。 夜は肝臓の働きが弱まるので、あっさりとした食事にするといいでしょう。

甘いものやディナーの食べ方

甘いもの(糖質) を食べるなら、3時のおやつがおすすめです。膵臓の働きが活発になる時間帯なので、食べても太りにくいのです。午後に間食を摂ることで、夕食の量が抑えられるという効果もあります。ただし、夜は体の脂肪になりやすいので要注意です。

ディナーでも、フレンチなら最初はパン、イタリアンならメインディッシュの前にパスタを食べますが、このように初めに炭水化物を摂るのは体のためには避けたほうがいい食べ方です。

最初から炭水化物を摂ると、血糖値が急激に上がり、インスリンが分泌されます。すると今度は食事中の血糖値が下がったままになります。血糖値の急激な変化は内臓に悪く、こういう食べ方ではなかなか満腹にならないので、つい食べ過ぎてしまいます。

和食の先付、お刺身のように、初めに野菜やたんばく質のものを食べると、血糖値がゆるやかに上昇するので、内臓にも負担がかかりません。最後に炭水化物のごはんで締めると、ちょうどよい満腹感が味わえるのです。

アイドルの「追っかけ」も効果的

ここまでは体の若さについて説明してきましたが、心を若返らせるには、脳の働きが大切になってきます。人間は40代くらいから脳の前頭葉が老化してきます。

前頭葉は考え方の柔軟性をつかさどる部分で、ここが老化すると過去の経験や臥定観念に縛られ、新しいことやクリエイティブなことが苦手になってしまいます。

前頭葉を若々しく保つには、毎日をルーティーンにしないことが重要です。例えば、いつも同じような献立の繰り返しではなく、たまにはベトナム料理を作ってみるとか、ちょっと意外なレシピを試してみるとか、普段の暮らしの中に変化をつけてみてはいかがでしょうか。

家計の許す範囲でポットトレーディングやNISAをやってみるのも、予想のつかない部分が脳の刺激になるのでおすすめです。

また、肉体の若々しさにはホルモンが関わりますが、女性は年を取るほど女性ホルモンが減少します。ホルモンのバランスを若返らせるには、「女であること」「異性を意識すること」がプラスに働きます。

実際の恋愛はしなくても、サークルなどで異性の友達を作るとか、好きならがまんせずに韓流やジャニーズの追っかけをやってみるとか、そういう疑似恋愛的なことでも、ホルモンのバランスが若返ります。

ファッションや外見を若々しくすることも、心を若返らせる大きな効果があります。自分の年齢にこだわらず、おしゃれな服を着たり、髪を染めたりする。人の目を意識して見た目を若くするという行動が、その人の心まで若く保つ効果があるのです。

【著者紹介】和田秀樹(わだひでき)
精神科医。1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。国際医療福祉大学大学院教授。『だから、これまでの健康・医学常識を疑え!』(WAC)、『だから医者は薬を飲まない』(SBクリエイティブ)など著書多数。

和田秀樹(精神科医)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加