衛星写真で見る美しき雲南省

衛星写真で見る美しき雲南省

  • 新華社通信
  • 更新日:2021/10/14
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衛星写真で見る美しき雲南省

【新華社北京10月14日】中国南西部にある雲南省は美しいところだ。衛星写真でそこを見てみましょう。

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神聖な雪山、奥深い峡谷、激しく波打つ川の流れ。「植物王国」「動物王国」「世界の花園」。雲南省、人々が憧れる理想郷がそこに広がる。

5億年以上前、雲南中部は広大な海だった。数百万年の間にほぼ全ての動物門が出現し、生物進化史上で最も劇的な一幕が演じられた。「カンブリア爆発」だ。

長い月日が流れ、景色は大きく変わった。20世紀末、澄江生物化石群が偶然見つかる。研究者たちは小さな金づちで、生命の起源を探る大きな扉をたたき割った。

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この神秘の宝庫を開けてみれば、人と自然のさまざまな「謎」が一つずつ解明されるかもしれない。

最北端のシャングリラ(香格里拉)から、最南端のシーサンパンナ(西双版納)。西部の横断山脈から、東部のカルスト地形。高山に広がる草原、雨林を貫く谷、ごう音を立てて流れる川、星のように散らばる湖。独特の自然や地理的環境が、南北差の大きい立体的な気候分布と豊かな動植物資源を生み出した。希少種のヘゴや紅豆杉(イチイ科の植物)、ウンナンシシバナザル、マクジャク、アジアゾウなどが、「生命の聖域」「種の遺伝子バンク」「南西部の生態を守る障壁」と呼ばれるこの恵まれた環境の中で、次から次へと繁殖していった。

中国に存在する生物種の3分の1近くは、雲南でしか見ることができない。かけがえのない生物多様性の価値を持つ雲南を大切に守っていくことは、人類のため、未来のために美しいふるさとを残すことになる。

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生態系の劣化、種の絶滅の加速、生物多様性の喪失は、世界が直面する共通の課題だ。雲南も環境汚染や乱開発などの苦境に陥り、「生活か、環境か」という難しい選択を迫られたことがある。

保山市施甸(しでん)県の大亮山はかつて、荒れ果てた山だった。1988年、中共保山地区委員会書記を退職した楊善洲(よう・ぜんしゅう)さんは山を再生させようと、人々に呼び掛けて植林を始めた。それから22年。かつての荒れ山は、緑生い茂る山に生まれ変わった。

地域で環境を守ることは、人が自然と共生するために培ってきた知恵だといえる。

大理市の西に連なる蒼山の麓にある湖、洱海(じかい)では、水生植物「海菜花」が湖面に点々と浮かぶ。経済や社会の発展で、環境負荷が増え、洱海の水質は急速に悪化していた。

「洱海の環境保護にしっかりと取り組み、『山を描くのに絵筆もいらなければ、波の音を表すのに琴もいらない』とたたえられた蒼山と洱海の美しい自然を未来に残そう」。人々は習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が、2015年の視察時に残したこの言葉を心にとどめ、洱海の水質改善に向けた取り組みを始めた。

洱海が澄み、大理は華やいだ。「水質のバロメーター」とされる海菜花が湖面に再び姿を現して、波間にたゆたい、星のようにきらめくようになった。

麗江市石鼓鎮は「長江の第一湾」と呼ばれる。風になびく緑色の帯のように、川沿いに数十キロにわたってヤナギの群生が続く。

この9年間、地元林業作業ステーションの責任者、和朝明(わ・ちょうめい)さんの呼び掛けで、川沿いにヤナギの苗木を10万本余り植えてきた。土を掘り起こし、水を引き、苗を植え、河川の改良に努めた。

万物調和は、多様性と共存、和合と共生に対する中国人の哲学的思考。人類の運命に関わる正しい選択となる。

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霧に覆われたハニ棚田は、一幅の絵のように美しい。ハニ族の人々は千百年もの間、木々の生い茂った山頂から棚田に水を引き、森、村、棚田、水路が織りなす美しい風景を作り上げてきた。

「森があってこそ水が流れ、水が流れてこそ田んぼができ、作物が実り、人が育つ」。雲南の少数民族は、何世代にもわたって素朴な文化や思想をこのような歌にして後代に伝えてきた。

昨年3月、野生のアジアゾウの群れがシーサンパンナを出発し、一路北へ向かった。ゾウが行く先々で、人々は道を開け、優しく見守った。人とゾウの心温まる物語は、自然保護や生物多様性の保全に全力を注ぐ中国の姿を世界に示し、人々の心を和ませた。

荒れ山や耕地を森林や草原に戻し、山の奥深くに住む村人たちを移住させた。小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的実現に向かう歩みの中で、環境保全がさらに進み、動物も人も暮らしやすくなり、人と自然の調和が達成された。

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生物多様性は生態系を彩り、生態系を守ることは人類を守ることにもつながる。自然を尊び、自然に従い、自然を守る。世界の各国と人々が手を携えて行動する必要がある。

国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が11日、春のように温暖な気候が1年中続く「春城」昆明市(雲南省の省都)で開幕した。人々はここで、生物多様性の保全に向けた「中国の物語」を学び、中国の生態(エコ)文明建設の成果が「地球生命共同体」の共同建設のために新たな思考を切り開き、新たな原動力を注ぐことを期待している。

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