45歳定年制?40~50代のリアルな貯蓄や負債、食費とは

45歳定年制?40~50代のリアルな貯蓄や負債、食費とは

  • LIMO
  • 更新日:2021/09/15
No image

サントリーホールディングスの新浪社長が9月9日の記者会見で提言した「45歳定年制」が波紋を呼んでいます。45歳といえば、住宅ローンも完済までにはまだ遠く、これから子どもの教育費が大きくかかるというご家庭も少なくありませんよね。これから大金がかかるというときに定年では困るという子育て世帯の思いもあるでしょう。

では、実際に40代の貯蓄や負債、食費などの生活費はどれくらいでしょうか。50代とあわせて、その暮らしのリアルをみていきます。

40代の貯蓄と負債は?

まずは金融広報中央委員会「令和2年家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」から、40代の二人以上世帯の貯蓄をみていきます。

【40代・二人以上世帯】金融資産保有額(金融資産を持たない世帯を含む)

金融資産非保有:13.5%

100万円未満:8.7%

100~200万円未満:6.5%

200~300万円未満:7.3%

300~400万円未満:5.1%

400~500万円未満:5.4%

500~700万円未満:8.7%

700~1000万円未満:9.0%

1000~1500万円未満:12.7%

1500~2000万円未満:7.3%

2000~3000万円未満:5.1%

3000万円以上:7.6%

無回答:3.1%

平均:1012万円 中央値:520万円

※平均は大きな数に引っ張られやすいので、中央値を参考にして下さい。

40代の貯蓄の中央値は520万円。最も多いのは意外にも「金融資産非保有」世帯です。次いで「1000~1500万円未満」、「700~1000万円未満」、「100万円未満」と「500~700万円未満」となりました。。

次に借入金残高をみていきます。

【40代・二人以上世帯】借入金残高(借入金有無回答世帯)

借入金なし:35.3%

50万円未満:2.8%

50~100万円未満:0.6%

100~200万円未満:3.1%

200~300万円未満:1.1%

300~500万円未満:4.0%

500~700万円未満:2.3%

700~1000万円未満:2.8%

1000~1500万円未満:9.0%

1500~2000万円未満:12.1%

2000万円以上:26.0%

無回答:0.8%

平均値:1325万円 中央値:750万円

借入金がある世帯をみてみると、最も多い順から「2000万円以上」、「1500~2000万円未満」「1000~1500万円未満」。金額と割合の大きさから、住宅ローンと考えられるでしょう。

40代では小学生~高校生くらいの子を抱える家庭は多いでしょう。お子さんが乳幼児期をすぎれば、共働きとなり二馬力で働く家庭も増える傾向にあります。

一方で、住宅ローンを払いながら、年々増える食費や通信費、子どもの習い事や塾代など、何かとお金がかかかる時期。同時に教育費や老後資金の貯蓄に励むご家庭が多いでしょう。

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

50代の貯蓄と負債は?

次に、同調査から50代の貯蓄と負債をみていきます。

【50代・二人以上世帯】金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融資産非保有:13.3%

100万円未満:6.4%

100~200万円未満:5.3%

200~300万円未満:5.3%

300~400万円未満:2.8%

400~500万円未満:3.4%

500~700万円未満:8.3%

700~1000万円未満:9.2%

1000~1500万円未満:11.7%

1500~2000万円未満:5.7%

2000~3000万円未満:10.8%

3000万円以上:13.8%

無回答:3.9%

平均値 1684万円 中央値 800万円

50代でも最も多いのは「金融資産非保有」。次に「3000万円以上」「1000~1500万円未満」「2000~3000万円未満」、中央値は800万円と40代よりも高くなっています。

【50代・二人以上世帯】借入金残高(借入金有無回答世帯)

借入金なし:43.8%

50万円未満:2.8%

50~100万円未満:1.4%

100~200万円未満:3.2%

200~300万円未満:1.4%

300~500万円未満:5.1%

500~700万円未満:4.4%

700~1000万円未満:5.8%

1000~1500万円未満:9.7%

1500~2000万円未満:6.9%

2000万円以上:13.8%

無回答:1.8%

平均値:729万円 中央値:120万円

借入金は40代より減っていますね。

50代は前半で子どもの大学費用を払い終わり、50代後半は老後資金を貯めるラストスパートとともいえる時期。老後資金の貯蓄に励む方も多いでしょう。

40~50代の食費や教育費は?

では、40~50代の食費や教育費などの生活費はどれくらいかかるのでしょうか。総務省統計局「家計調査 家計収支編 2020年」の3-2表より、5歳ごとに分けた勤労者世帯の世帯構成と生活費をみていきます。

世帯構成と生活費(40~44歳/45~49歳)

世帯人員:3.78人/3.65人(うち18歳未満人員:1.70人/1.32人)

世帯主の年齢:42.0歳/46.9歳

女性の有業率:59.7%/65.1%

食費:8万1029円/8万4982円

光熱・水道:2万1172円/2万2507円

教育(授業料等など):1万8543円/3万572円

40代前半では家族4人で18歳未満の子どもが2人、40代後半では家族4人で18歳未満の子が1人が平均のようです。

世帯構成と生活費(50~54歳/55~59歳)

世帯人員:3.30人/3.02人(うち18歳未満人員:0.66人/0.22人)

世帯主の年齢:51.9歳/57.0歳

女性の有業率:61.5%/57.0%

食費:8万4457円/8万2383円

光熱・水道:2万2754円/2万3295円

教育(授業料等など):3万3159円/1万5694円

50歳を超えると、子どもが18歳を超えるご家庭が多いようですね。女性の有業率は半分以上です。

40~50代とも、食費が8万円を超えています。教育費の負担が3万を超えて大きくなるのは40代後半~50代前半まで。

45歳で定年というと、まさにこれから教育費がかかる時期。ここで仕事が不安定になると、さまざまな場面に影響が及ぶと考えられます。

もっておきたい、さまざまなお金を増やす手段

45歳定年制が提言された一方で、2019年には老後に2000万円が必要だと話題になりました。また、今年4月には「70歳までの就労機会確保」が努力義務とされる改正高齢者雇用安定法が施行されています。いまの働く世代が60歳以降も働く必要性は高まっているでしょう。

今後の働き方がどう変化するかは分かりませんが、「雇用や働き方が変化する」こと自体は可能性が高いといえそうです。住宅ローンや教育費、老後資金とお金がかかることが多い中、雇用の先行きが見えないのは不安でもありますよね。

不安を減らす一つとして、もっておきたいのが「お金を増やす手段」を増やすことです。お金を増やす手段は仕事が基本ですが、お金に働いてもらう資産運用という方法もあります。

保険や投資信託、株式といった資産運用は、「お金を増やすスキル」の一つ。資産運用には定年もないので、定年以降も続けられるでしょう。まずはリスクを抑えた方法や金融商品を選んで、少額から経験を積んでいくのがおすすめです。今は無料動画やオンラインセミナーもあるので、活用して学んでみるのもいいでしょう。

お金を増やす手段は一つだけでなく、複数もつことを目指してみてはいかがでしょうか。

参考資料

金融広報中央委員会「令和2年家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」

総務省統計局「家計調査 家計収支編 2020年」

厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」

宮野 茉莉子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加