
8回、中日打線を無失点に抑える島内(撮影・田中太一)
「中日ドラゴンズ8-7広島東洋カープ」(18日、バンテリンドーム)
サヨナラ負けの直後とあって笑顔はなかったが、広島・島内が球団史を塗り替えた事実に変わりはない。乱打戦の中、同点の八回に登板し1回無失点で今季38ホールドを記録。2016年・ジャクソンの球団記録を超えた。
「チームが勝てたら良かったですけど、積み上げてきたもの、数字に残ったので素直にうれしく思います」
八回は木下を捕邪飛、代打・石垣は宝刀チェンジアップで空振り三振。岡林に安打は許すもけん制で刺し、切り抜けた。
「いつもと変わらずに、0で帰ってこようと思って投げました。最後のけん制もずっと練習してきたので、良かったと思います」
最優秀中継ぎ賞のタイトルを争うホールドポイント(HP)は球団では16年・ジャクソンの42、09年・シュルツの40に続き3人目となる40HPの大台に到達。2位のヤクルト・清水には2差をつけた。残り7試合。タイトルも視野に入れる中で最優先はチームの2位だと強調する。
「間も空く。勝っている試合だったら投げたい。きょうDeNAが勝ってゲーム差を縮められた。投げられる試合は全部投げたい」
飛び石日程も味方する。7連投も視野に入れ、CS地元開催へ向けてフル回転を誓った。