長期的な目線で社会にイノベーションを巻き起こす企業の株式を対象にした証券取引所のスタートアップ「LTSE」

長期的な目線で社会にイノベーションを巻き起こす企業の株式を対象にした証券取引所のスタートアップ「LTSE」

  • @DIME
  • 更新日:2021/01/13
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LTSE(Long-Term Stock Exchange)

会社にとって目先の利益しか求めない投資家は善か悪か。短期での利益にこだわらず、未来を考えて着実に業績を上げていく。長期目線で社会にイノベーションを巻き起こす。そんな企業の株式を取引対象とした証券取引所が米国で9月から営業を始めた。

短期で投機的に利益を上げたい投資家を排除し、成長を共に支えてくれる投資家を集めることを目的とした新しい取引所で、LTSE(Long-Term Stock Exchange)という社名の、シリコンバレーを本拠地とするテック系のスタートアップでもある。株式に対する議決権に保有期間に応じて重み付けを行ない、短期業績による役員報酬支払いを禁じるなど上場する企業に対しても長期戦略を掲げるルールを課している。

だが、長期目線での投資は一般的な証券会社を通じた取引でも実施できるし、相場の急騰・急落によるリスク管理、急な入り用に対する売買など投資戦略を自由に立てたいというのが投資家の本音だろう。LTSEで上場する企業に対して投資家が長期投資を行なうインセンティブが重要になるが、議決権の重み付けなど企業統治ルールが投資家の心に刺さるのかどうかといった課題は多そうだ。

証券取引所をビジネスとしてみれば、顧客である経営者の不満と向き合い、課題を解決する必要がある。LTSEは取引所をディスラプトするスタートアップといえるだろう。

LTSE社のポリシーでは「プリンシプル・ベース」という会社の在り方の原理原則、即ち会社は永続的に存続するものという考えに基づき、取引所の運営を行なっている。

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スタートアップとはいえ、公共性が高い証券取引所として上場ルールなどを厳格に定めており、市場形成への熱意を感じる。

取材・文/久我吉史

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