
やまがた紅王
山形県内のことしのサクランボ収穫量は1万3300トンで過去5年で最も多かったことが県のまとめでわかりました。また、ことし本格デビューした「やまがた紅王」の収穫量も目標を上回りました。
これは、JAや卸売業者などが出席し19日に開かれた県産サクランボのブランド力推進を図る協議会で県が報告したものです。
県内でことし収穫されたサクランボの量は去年に比べ7パーセント増加し、過去5年で最も多い1万3300トンでした。県内ではことし、春先の開花期に霜によって花芽が枯れる被害が発生したものの、各園地での受粉対策によって平年並みの結実が確保されたということです。
また、高温の影響による収穫ロスも少なかったということです。実の大きさは、5月下旬に気温が上がり雨が適度に降った影響で順調に生育し、2L以上の実の大きさの割合が去年に比べて5ポイントほど多くなりました。一方、ことし本格デビューした新品種「やまがた紅王」の収穫量は23トンで、目標を3トン上回りました。
また、やまがた紅王の1キロ当たりの平均卸売価格は7800円で、紅王を含めた全品種の平均の価格と比べて3・3倍の高値となりました。
県農林水産部地主徹部長「やまがた紅王は目標より3トン上回ったので大変喜ばしいとは思うが1万3300トンの中の23トン…まだまだわずかな量。計画通り生産量を着実に増やしていきたい」
会議で県は、今後のサクランボのブランド戦略として、近年、高温による品質への影響が少なからず出ていることから、生産者に対し主力品種・佐藤錦から高温に強い紅秀峰ややまがた紅王へ生産を切り替えていってほしいと呼びかけました。