岩手県大船渡市の中学生が21日、自分たちで育てたワカメを使って調理実習を行いました。地域の産業への理解を深める授業の集大成です。
調理実習を行ったのは大船渡市立末崎中学校の3年生22人です。この中学校は地域の主要な産業である養殖漁業への理解を深めようと、20年以上前からワカメの養殖体験を授業に取り入れ、生産から販売までを自分たちで行ってきました。授業の集大成として行われたのがきょうの調理実習です。メニューはワカメのナムルと芯の部分を使ったチヂミで、生徒たちは地元で飲食店を営む料理人を講師に迎え、全校生徒と教職員、合わせておよそ90食分を作りました。料理が完成するとさっそく昼食のおかずとして堪能しました。
(調理実習をした生徒)
「やはり末崎のワカメはいちばんだと思いました」
「実際にワカメを自分たちで栽培して料理までの過程を通して末崎中学校伝統の一つとして誇れる」
生徒たちはワカメの味わいの良さとともに地域の産業や学校の伝統を守る大切さを実感していました。