
鹿児島テレビ
鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発の運転延長をめぐる県民投票について、条例の制定に向けた県議会での審議は、9月議会には間に合わない見通しとなりました。
鹿児島県・塩田知事
「法律に定める必要な署名数を上回る県民の署名が集まったことは重く受け止め、今後、条例制定の請求が行われた場合、地方自治法の手続きにのっとって私の意見を付して県議会で審議していただきたい」
川内原発の運転延長をめぐっては、九州電力が1、2号機ともに20年の延長を申請済みで、国の原子力規制委員会が秋以降に審査の結論を出すとみられています。
運転延長をめぐっては、反原発の市民団体が県民投票の実施を目指した署名活動を行い、署名数は19日までに条例の提案に必要な有権者の50分の1を大きく上回る、4万6112人分以上が確定しています。
今後、塩田知事に条例の制定が請求され、県議会で県民投票を実施するかどうかが審議される予定ですが、市民団体は県選管に対し、無効となった署名の不服申し立てを検討中です。
このため、9月議会での審議は手続き上、難しい状況となっていて、今後は臨時議会を招集するか、12月議会に持ち越される見通しとなりました。