松野官房長官と林外相留任へ 岸田首相、内閣改造でも「骨格」維持

松野官房長官と林外相留任へ 岸田首相、内閣改造でも「骨格」維持

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/08/09
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松野博一官房長官

岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に実施する内閣改造・自民党役員人事で、松野博一官房長官と林芳正外相を留任させる方針を固めた。鈴木俊一財務相と公明党の斉藤鉄夫国土交通相の続投も検討している。すでに麻生太郎・党副総裁と茂木敏充幹事長の留任を決めており、政権の「骨格」を維持し、体制強化につなげたい考えだ。

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首相は6日の広島市での記者会見で、この時期に人事に着手する理由について、新型コロナウイルスの感染拡大や物価高、ウクライナ情勢、台湾情勢などの課題を列挙し、「8月末には(2023年度予算の)概算要求が行われ、経済対策も議論しなくてはいけない。とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと考え続けてきた」と説明した。

首相は引き続き党運営の中枢を担う麻生、茂木両氏らと人事の調整を進めており、6日夜に麻生氏と首相公邸で会談した。政調会長、総務会長、選対委員長など党執行部の人選を進めたうえで、閣内の本格調整に入る。首相は党内最大派閥の安倍派にも党要職ポストを充て、党内バランスを維持したい考えだ。

これに関連し、公明党の山口那津男代表も会見で、5日に首相から電話で「10日に内閣改造を行いたい」と伝えられたと明らかにした。首相はその際、「この機会に改造を行い、長く空白を置かないようにしたい。新しい体制を早く作ることが重要だ」と語ったという。山口氏は人事に向け「党の考えを近々(首相に)お伝えしたい」と語った。

現在の内閣では、金子原二郎農相と二之湯智国家公安委員長が7月に参院議員任期を満了している。山口氏は、両氏が「民間閣僚」となったことを踏まえ、首相が「早く対応したい」との考えを以前から示していたと明らかにした。

特に9月27日の安倍晋三元首相の「国葬」では多くの海外の要人の参列が予想され、警備を担当する国家公安委員長は重責を担う。こうしたこともあり、首相は両氏を交代させ、新たに国会議員を登用する。

また、ウクライナ情勢に加え、中国の台頭が進み安全保障環境が一層緊迫化する中で、岸信夫防衛相を健康状態を考慮して交代させる検討に入っている。次期防衛相は年末の安全保障関連3文書の策定や防衛力強化を担う重要ポストで、後任人事に注目が集まる。

首相は人事に当たり、政権の骨格を維持することに加え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関連の深さなどを考慮する方針だ。与党関係者は「閣僚など要職に就く人で旧統一教会と関わりの深い人が一人でもいれば改造は失敗になる」と述べた。【畠山嵩、安部志帆子】

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