
ブライトンは19日、アメックス・スタジアムで行われたFAカップ準々決勝でフットボールリーグ2(イングランド4部)に所属するグリムズビー・タウンと対戦し、5-0で勝利し準決勝進出を決めた。なお、MF三笘薫はフル出場した。
ミドルズブラとストーク・シティ、リバプールを撃破してベスト8進出を決めたブライトンは、前ラウンドでサウサンプトンを破るなど今大会で躍進光るグリムズビーをホームで迎え撃った。ミッドウィーク開催のクリスタル・パレスとのダービーを三笘のアシストで制したシーガルズは、中3日の一戦で先発4人を変更。GKにサンチェス、最前線にファーガソンが入った。
[5-4-1]の後ろ重心のグリムズビーに対して、ボールの主導権を握って攻め手を窺うブライトンだったが、ファーストチャンスを先制ゴールに結びつける。6分、ボックス手前からカイセドが左足のグラウンダーのミドルシュートを枠に飛ばすと、GKが前に弾いたところに詰めたウンダブが難なく押し込んだ。
先制後のブライトンは相手が点を奪うために大きく戦い方を変えてこなかったこともあり、引き続き圧倒的にボールを握りながら試合をコントロール。ただ、守備に人数とパワーをかける相手に対して、なかなか決定機まで持ち込めない。
その中でなかなか良い形でボールを触れずにいた三笘だが、22分には一瞬の背後への抜け出しからの正確なクロスで決定機を演出すると、33分には右サイドのグロスからのクロスにファーで反応するが、ゴール至近距離からのダイレクトシュートを枠に飛ばせない。その後、前半終盤にかけてチームと共に攻撃のギアを上げた三笘は幾度かフィニッシュの局面に顔を出したが、決定的な仕事には至らず。
互いにハーフタイムにメンバーを入れ替えて臨んだ後半は、前半同様にホームチームが早い時間帯にゴールを奪う。51分、ボックス手前左のマク・アリスターからの浮き球パスをボックス中央のファーガソンが左足を大きく上げながら繊細なタッチで収めると、すかさず右足のシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
新星FWのファインフィニッシュで点差を広げたブライトンは、直後に三笘に見せ場が訪れる。55分、ボックス付近で仕掛けた三笘がカットインからファーポストを狙った絶妙なグラウンダーのコントロールシュートを狙ったが、これはわずかに枠の右へ外れる。
以降も危なげなく時計を進めるブライトンは70分、ボックス付近でのウンダブとのパス交換からボックス内に前向きで抜け出したファーガソンのゴールで3点目を奪取。さらに、82分にはウェブスターの浮き球クロスをマーチがダイビングヘッドで合わせ、試合を決定づける4点目まで奪い切る。
多くのチャンスに絡みながらもこのゴールラッシュに乗り切れずにいた三笘だったが、最後の最後に幸運な形から今季の公式戦9点目を奪取。90分、ショートカウンターの形からボックス内でグロスの横パスを受けた三笘が右足を振ると、ゴール前のDFにディフレクトしたボールがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。
その後、ボックス内でのGKとの一対一を逃して今季2桁ゴール達成はお預けとなったものの、三笘のゴールを含む5ゴールでグリムズビーを圧倒したブライトンがベスト4進出を決めた。
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