【マリーンC回顧】次元の違う末脚でテオレーマが重賞初制覇(斎藤修)

【マリーンC回顧】次元の違う末脚でテオレーマが重賞初制覇(斎藤修)

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  • 更新日:2021/04/08
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テオレーマが重賞初制覇を果たした(撮影:高橋正和)

勝ったのはテオレーマ、というより、またまた川田将雅騎手だ。大阪杯のレイパパレに続いてということもあるが、今年ここまで地方競馬で行われたダートグレード8レースのうち7レースに騎乗して6勝。いずれも1番人気か2番人気とはいえ、「強い馬に乗っているから」というだけでは済ませられない勝負感なのか、それとも強運なのか。

メンバー的にもサルサディオーネの単騎逃げになったのは予想通りだが、刻んだラップがすばらしい。

12.1-11.8-12.2-12.1-12.0-12.1-12.9-13.2

スタートして、マドラスチェックとレッドアネモスが競りかけてくる勢いだったため、ハナを取り切るところで11秒8があるが、それ以外は6F目まできっちり12秒0〜12秒2という、まるで機械のように正確なラップを刻んだ。

ただレース中盤を過ぎての12.0-12.1は、早めに捕まえにきたマドラスチェックに刻まされたという面もあり、それゆえ道中で息の入るところがなかった。マドラスチェックの森泰斗騎手にしてみれば、サルサディオーネに息を入れさせてしまえば逃げ切られてしまうだけに、勝とうと思えば早めに捕まえにいくしかない。互いに能力を出し切るギリギリの勝負となって、それが直線での馬体を併せての追い比べ。それをゴール前で並ぶ間もなく交わし去ったのがテオレーマだった。

地方のダートグレードでは、レース前半から中央の有力馬と勝負圏外の地方馬が前と後ろに別れて縦長の展開というのはしばしば目にする光景だが、テオレーマは、まるで勝負圏外の地方馬のような位置からの追走だった。しかし、川田騎手がレース後のインタビューでも話していたように、それが“この馬のリズム”なのだろう。

前走小倉ダート1700mの豊前Sでも、4コーナー最後方に近い位置から、不良馬場とはいえ上り35秒6という末脚で直線一気を決めたが、今回もレースの上りが38秒2のところテオレーマは36秒6という末脚を発揮。それにしても、並ぶ間もなくというか、測ったようにというか、余裕綽々というか、川田騎手にはそれが計算できていたのだろう。この末脚は、大井の長い直線でも見てみたい。

今年JRAのクラシック戦線でダノンザキッドが期待馬となっている父ジャスタウェイには、マスターフェンサー(名古屋グランプリ、白山大賞典、マーキュリーC)に続く、産駒のダートグレード勝ち馬となった。

2馬身差で2着のマドラスチェック、さらにバテることなく半馬身差で3着に食い下がったサルサディオーネは、これで差し切られたのでは相手が強かったと言うしかない。ただこの2頭は、牝馬のダートグレードなら今後も展開や流れ次第で勝負になるであろう走りを見せた。

初ダートだったフェアリーポルカ、レッドアネモスには、サルサディオーネとマドラスチェックによって刻まれたペースは厳しいものだった。

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