3歳くらいまでは...小さな子への「ひらがなの教え方」

3歳くらいまでは...小さな子への「ひらがなの教え方」

  • ウレぴあ総研
  • 更新日:2020/11/22
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入学時点でひらがなが読める子は今や9割に上ると言われています。何だか焦りますよね。担任の先生も“文字は小学校に入ってから”という建前とは別に、読み書きできること前提に授業を進めて行きます。わが子が入学直後からつまずかないためにはどうしたらよいのでしょうか?

『きれいに書けるおうちレッスン ひらがな』の著者の立石美津子がお話します。

幼稚園、保育園で教える?家庭で教える?

まだまだ、可愛い幼児のわが子。でも数年先には小学生になります。

今の時代、小学校入学時に「自分の名前が読めません、書けません」という子どもはあまりいないのが実際ですね。

主婦の友社読者ネットアンケートクラブ会員によるWEB調査。

ひらがな・カタカナ 全て読めて書けていた 45.91%

ひらがなは全て読めて書けていた 21.42%

ひらがなは読め、半分以上の文字は書けていた 14.28%

ひらがなを読めるけど、数個しか書けていなかった 7.14%

自分のなまえや特定の文字などのみ読めていた 9.18%

文字はほとんど読めない状態だった 1.02%

その他 1.02%

幼い頃から絵本や町中の看板、スマホなどで文字に触れることが多い現代の子どもは、早くから興味を持つ環境で暮らしているからかもしれません。

通わせている幼稚園、保育園で文字を教えてくれる場合はちょっと安心です。でも、そうではない場合、K○○式などの幼児教室に通う、また時間的にも金銭的にも余裕がなかった場合、家庭で親が教えなくてはならない事態に陥ってしまいます。

ひらがなっていつから、一体、どんな手順で教えたらよいのでしょうか?

学校説明会では「何もしなくていい」と言われる

小学校の入学説明会に行くと校長先生から「幼児期にお先走ってご家庭でいろいろ勉強させてこなくても大丈夫です。入学後にしっかり学校で教えますから」と話があります。

保護者もホッと一安心します。

けれども、学校側の真意は…

「全く何もしないでいい」ということではない。絵本の読み聞かせをしてもらうことなく、ひらがなに触れたこともなく、数を数えた経験が全くない、とは思っていない

教育熱心過ぎる親があれこれ子どものことをいじくり、やらせ過ぎていて、子どもが学習に対して全く興味を失っている状態は避けてほしいと思っている

親が中途半端な教え方をして筆順をメチャクチャに書くなど、却って変な教え方、間違った教え方をしてほしくない。入学後の教え直すのが大変

確かに学校側がこう考えてしまい、説明会で保護者に釘を差すのもわからないでもありません。でも、実際、クラスの大多数の子ども達がある程度のひらがなの読み書きが出来る状態で入学してきたら、担任の先生は大多数に合わせて授業が進めていきます。

自治体によっては幼稚園と小学校の一体化を考え、幼児期から椅子に座る練習+勉強的要素を推奨しているところもあります。

そういう意味ででもある程度、ひらがなの読み書きを教えておくとよいでしょう。

次に具体的な方法をお話します。年齢はあくまでも目安です。お子さんの興味・関心や発達段階に合わせて応用してくださいね。

3歳くらいまでは

クレヨン、鉛筆、ボールペン、マジックなど子どもが描きたいように絵でも図でも文字でも自由にやらせてあげましょう。もし、ひらがなを書いて筆順が少し違っていても、定着するほどではありませんから、あまり親が神経質になって矯正することはありません。

一定の枠や升目に書くことはさせないで模造紙のような大きめの紙を用意し、思い切り描く楽しみを体験させましょう。

この時期は「文字を書かせる」というよりも、絵本や街中の看板を読んで「文字を読ませる」という経験が大切です。

「これなんて読むの?」と聞いてきた、「三井住友銀行」「冷やし中華」「ラーメン」などひらがな、カタカナ、漢字に限らずドンドン答えてあげましょう。字形の認識が出来て初めて“書くこと”ができます。人の顔も見分けがつくわけですから文字の読みわけもできますよ。

4歳以降

文字を書くことに興味を持ち、お友達にお手紙を書くなどし始めたら、鉛筆の持ち方と筆順を教えましょう。

(正しい鉛筆の持ち方の図)

絵はどこから描いても自由です。けれども、文字は「これこれこういう順番で書くと余計な手の動きしないで、正しく整った美しい文字が書けます」とルールがあります。これが筆順です。

「上から下、左から右」です。道路の一方通行のようです。下から上、右から左に書くことはありません。(※数字の「0」、カタカナの「シ」など例外はありますが、これは例外として取り出して教えるようにします)

もし、子どもが変な持ち方をしているとき、「その持ち方はダメ!」とか、間違った筆順で書いているとき「何度言ったらわかるの!もう一回、やり直し!」と叱ってしまうと、文字を書くことが嫌いになってしまいます。

持ち方は「こう持った方がカッコいいよ」。筆順は「この順番の方が書きやすいよ」とか「道路の一方通行と同じで、決まりがあるのよ」と、出来るだけ肯定的に伝えましょう。

また、この頃の子どもは年長者に対して憧れを持っていて「お兄さん、お姉さん扱い」してもらいたがっています。「お兄さんの書く順番で書いてみよう」「お姉さんの持ち方をしてみよう」と言ってみてもよいかもしれません。

あ・い・う・え・おと書かせてもつまらない

何の意味もない単なる記号である「あ」「い」「う」「え」と何文字も練習してもつまらない単調な練習時間になってしまいます。

ですから、難しい易しいという大人の感覚ではなく、子どもが書きたいと文字から書かせましょう。

それはおそらく単体のひらがなではなく「あんぱんまん」とか「うさぎ」「いちご」や自分の名前など好きな言葉だったりします。

言葉を書いた方が「字を書いた!」という達成感もあり、いずれ作文を書くときに言葉として書くことにつながりますので、バラバラで書かせず、意味を持つ言葉として書かせるようにしましょう。

一回にどれくらい書かせばよいのか

言葉として好きな文字を書くことを経た後は一字一字、練習する段階になります。一年間は月4週×12ヶ月ですから合計52週くらいあります。ひらがなは全部で46文字です。

そう考えると“一週間に新しい文字は一文字進む”というのんびり、ゆっくりのペースで十分です。

また、「もうこれ以上練習したくない!」と飽きるほどやらせてはなりません。「もっと練習したいな」の気持ちを持っているところで止めておきましょう。時間としては10分以内です。すると、また明日続きを練習したくなるから不思議です。

子どもにとって文字を書くことは、音楽や絵画などと同じ表現活動です、義務教育でなくても幼稚園や保育園の活動で取り入れてもらいたいものです。何故ならば、子どもの自己表現方法を増やすという意味でも大切なことだからです。

子どもが友達にお手紙を書きたくなった、とします。それは自分の気持ちを相手に伝えたいからで、その表現としてひらがなを使って書く。これは自己表現そのもので、これが他社とのコミュニケーションにもつながっていきます。

けれども、ひらがなは「字形」「筆順」「鉛筆の持ち方」など理に叶ったルールがあります。ここをうまく伝えていくことが肝心です。人生のはじめに「文字を書くことは苦痛だ」という負の感覚を持たせないように、上手に周りの大人が導いていきましょう。

(ハピママ*)

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