「楽しんで」初日から5連勝!!35歳・明瀬山に気負いなし

「楽しんで」初日から5連勝!!35歳・明瀬山に気負いなし

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  • 更新日:2021/01/14

28場所ぶりの再入幕を果たした西前頭16枚目の明瀬山(35)は、豊昇龍(21)を寄り切って5連勝とした。3大関は今場所初の安泰。綱とりが事実上消滅した貴景勝(24)は琴勝峰(21)を突き落として初白星。かど番の2大関は、正代(29)が宝富士(33)を寄り切って4勝目、朝乃山(26)は3勝目を挙げて白星を先行させた。勝ちっ放しは大栄翔(27)、明生(25)、明瀬山の平幕3人。

◆「自分の体勢にならないと」

妥協せずに、こだわった。左を差した明瀬山。豊昇龍が巻き替えたが、すぐにまた左を巻き返し、手首をこじ入れていく。左下手を取り、練り上げた体勢をつくって寄り切った。

「自分の体勢にならないと出られない。先に攻められればいいけど、一気にもっていく体力がないので…」

幕内では玉鷲(36歳)に次ぐ、35歳。自虐的な笑いを誘った。関取(十両以上)になって初日から5連勝は、明瀬山にとって初めてだ。

◆幕内自己最多勝利更新!

平成28年春場所以来28場所ぶりの返り入幕で、これが幕内2場所目。新入幕だった前回は4勝11敗で十両へ陥落したが、今場所は早くもその星を上回り、「楽しんでやっている」と気負いはない。

182センチ、183キロ。大柄だが、胸と腹の肉は重力に逆らわずダラリと垂れ下がっている個性的な体つき。元大関豪栄道、大関貴景勝らと同じ強豪の埼玉栄高相撲部で力をつけ、名門日大へ進んだ。

◆埼玉栄高出身の現役関取最年長

明瀬山を含めて幕内に8人、十両に5人、計13人もいる埼玉栄高出身の現役関取最年長。相撲部OBの力士は、優勝したときや新十両、三役昇進など自身の節目に相撲部へ感謝を示す米俵(60キロ)を10俵ほど贈る習慣がある。その先駆者が、明瀬山だ。

お米を同校に納めている、明治38年創業で100年以上続く東京・墨田区の米殻専門店「隅田屋商店」では「(明瀬山が所属する)木瀬部屋の玄米を精米していたことが縁で相談を受けたことが始まり。大栄翔関と連名で贈ったり、貴景勝関にうちの店を紹介してくれたのも明瀬山関です」と明かす。

真っすぐな気持ちを素直に伝えるベテランは「千秋楽まで休場せずに終われたらいい」。無欲な白星は、心地よい。(奥村展也)

明瀬山 光彦(あきせやま・みつひこ)

本名・深尾光彦。昭和60(1985)年7月18日生まれ、35歳。愛知・春日井市出身。埼玉栄高-日大から木瀬部屋に入門。平成20年初場所で初土俵。22年九州場所で新十両。28年春場所で新入幕。幕内通算は9勝11敗(2場所)。生涯通算416勝418敗(77場所)。得意技は突き、押し。182センチ、183キロ

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豊昇龍を寄り切った明瀬山=両国国技館(撮影・蔵賢斗)

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