大分市は25日、高崎山自然動物園でニホンザルに餌を与える「寄せ場」に現れる二つの群れのうち、B群(640匹)のトップがオスの「ゴロー」(推定16歳)になったと発表した。これまではメスのヤケイで、メスがトップとなったのは高崎山で初めてだった。トップの交代は約2年ぶり。

新たにB群のトップになった「ゴロー」(高崎山自然動物園提供)
園によると、今年1月、それまで序列4位だったゴローが、2位ナンチュウと3位ハジメより上位であることが判明し、同2月にゴローを2位とした。同じ頃から、ゴローがヤケイより優先して餌を獲得するようになり、ゴローがヤケイに近づくと、ヤケイが避けることも出てきた。
さらに、ヤケイはこれまでゴローにけんかで勝ったことがなく、気を使っているようなしぐさも見られたことから、ゴローを序列1位とした。ゴローはかつて、ヤケイとパートナーの時期もあった。
サルの序列は本来、オスザル社会の中のものであるため、ヤケイがトップでなくなった場合、序列には入らなくなる。現在の序列は、2位ナンチュウ、3位ハジメ、4位オオムギ、5位クリスとなっている。
26日午後2時から同園で就任式があり、ゴローには足立信也市長からの辞令のほか、お祝いのバナナが贈呈される予定。