激化するEV開発競争、中国・百度が吉利と戦略提携

激化するEV開発競争、中国・百度が吉利と戦略提携

  • JBpress
  • 更新日:2021/01/13
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滴滴がBYDと提携、開発した配車用の電気自動車「D1」2020年11月16日(写真:ロイター/アフロ)

中国ネット検索大手の百度(バイドゥ)が中国民営自動車大手の浙江吉利控股集団と提携し、電気自動車(EV)の製造会社を設立すると、ロイター米CNBCが1月11日に報じた。

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百度ブランドのEVを開発

百度が開発中の自動運転技術と、吉利の自動車製造技術を持ち寄るという。新会社には百度が過半を出資し、吉利は戦略投資企業になると報じている。

吉利は百度ブランドのEVの製造を担当する。一方、百度はソフトウエアなどの技術開発に注力する。報道によると、百度は自動運転ソフトウエア搭載の車両を使って北京で「Go Robotaxi」と呼ぶタクシーサービスの公道走行試験を行っている。同社は「DuerOS」と呼ぶAI(人工知能)アシスタントや地図アプリも開発しており、これらが百度のEVに搭載されるもようだ。

百度は2017年に自動運転技術開発部門「アポロ」を立ち上げており、吉利やトヨタ自動車、独フォルクスワーゲン(VW)、米フォード・モーターなどと協力関係にある。

ロイターによると、米テスラがEV市場で成功を収めて以来、こうしたテクノロジー大手の市場参入が相次いでいるという。

アップルは現代自と交渉中

韓国・現代自動車は1月8日、アップルと「初期の段階」の交渉を進めていると明らかにした。韓国メディアの「Korea IT News」は、現代自動車のグループ会社、起亜自動車が米ジョージア州に持つ工場でアップルのEVを生産すると報じた。21年3月までに契約を締結し、24年ごろに米国で生産を始める計画だという。

アップルと現代自動車が共同出資し、米国内に新たな工場を建設する可能性もあるという。まず22年に「試用モデル」を開発し、24年ごろに10万台を生産する。提案されている工場は年間40万台の生産能力を持つと報じている(ロイターの記事)。

アップルは次世代のEV用バッテリー(2次電池)技術を開発戦略の中心と位置付けているとされる。価格を大幅に抑え、1回の充電で走れる航続距離を延ばせる技術だという。

(参考・関連記事)「アップルが自社ブランドの電気自動車、24年に生産か

iPhone製造の鴻海が新興EVメーカーと提携

このほか、中国の電子商取引大手アリババ集団は、国有自動車大手、上海汽車集団と合弁会社を設立している。中国の配車アプリ最大手、滴滴出行(ディディ)はEV大手の比亜迪(BYD)と提携し、配車用の車両を開発している。

1月4日には、アップルのスマートフォン「iPhone」の製造を請け負う台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が中国新興EVメーカーの拝騰(バイトン)と提携すると、ロイターCNBCなどが報じた。2社と南京経済技術開発区が、SUV(多目的スポーツ車)タイプのEVの生産を22年1~3月に開始することで合意したという。

鴻海は、20年にEV用の車体プラットフォームやソフトウエアプラットフォームを発表。25~27年に世界で販売されるEVの10%にこれらを供給することを目指している。

中国EVメーカー急成長、テスラは過去最高を更新

CNBCによると、中国のEVメーカーは急成長している。20年の上海蔚来汽車(NIO)の販売台数は4万3728台で、前年比2倍以上。小鵬汽車(Xpeng Motors)は2万7041台で同じく2倍以上。19年12月に自社初の量産EVを発売した理想汽車(Lixiang Automotive)は3万2624台を販売。理想汽車の20年12月の台数は6126台で、単月の販売台数として過去最高を更新した。

一方、テスラは1月2日、20年10~12月期のEV世界販売台数が18万570台となり、これまでの最高だった20年7~9月期の13万9593台を上回ったと明らかにした。20年の年間販売台数は49万9550台で、目標としていた「50万台超」を下回ったものの、前年比36%増を達成。こちらも過去最高を更新した。

小久保 重信

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