「中国空母が入る要件満たす」 衛星画像で分析、基地のある国は反論

「中国空母が入る要件満たす」 衛星画像で分析、基地のある国は反論

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2023/03/19
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"カンボジア南西部のリアム海軍基地に停泊する艦船=2022年3月25日、シアヌークビル、宋光祐撮影"

中国による軍事利用の疑いが指摘されているカンボジアのリアム海軍基地をめぐり、疑惑の指摘と反論の応酬が繰り広げられている。英メディアが最近、衛星画像の分析をもとに「中国の隠れた資産」などと報道。カンボジアのフン・セン首相は16日、「根拠のない非難だ」と否定した。

【写真】リアム海軍基地のあるシアヌークビルの繁華街。中国語の書かれた建物が立ち並ぶ

「中国が自国領外に持つ(アフリカ東部ジブチに次いで)2番目の中継施設となる。台湾をめぐる危機に際し、中国のさらなる戦力投射を可能にするだろう」

英メディア「ネーバルテクノロジー」は2月28日、米情報会社の衛星画像とともにその分析結果を報じた。新たな桟橋の建設や拡張が確認されたとし、「建設資材の輸送に必要なスペックを超え、中国の軍艦が使える要件を満たしている」と指摘。桟橋の水深などから、空母も使用できるとしている。

カンボジア南西部シアヌークビルのリアム海軍基地は、中国が海洋進出を強める南シナ海に開かれたタイ湾の入り口にある軍事的な要衝だ。米国の資金で整備されたが、昨年から中国の資金援助を受けて拡張工事が進められている。

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