大坂 4年に1度の大チャンス!全豪2年ぶり優勝で「年間ゴールデンスラム」へまず1冠

大坂 4年に1度の大チャンス!全豪2年ぶり優勝で「年間ゴールデンスラム」へまず1冠

  • スポニチアネックス
  • 更新日:2021/02/22

◇テニス全豪オープン第13日(2021年2月20日 オーストラリア・メルボルンパーク)

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全豪オープン女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を果たし笑顔の大坂(AP)

女子シングルス決勝で、第3シードの大坂なおみ(23=日清食品)が世界ランキング24位のジェニファー・ブレイディ(25=米国)に6―4、6―3で快勝し、2年ぶり2度目の優勝を果たした。4大大会4勝目を挙げ、優勝賞金275万豪ドル(約2億2800万円)を獲得。グランドスラムの準々決勝以降で負けない不敗神話を継続し、昨年8月から続く公式戦の連勝も21に伸ばした。22日付世界ランキングで3位から2位に浮上する。1年間で4大大会と五輪も制する「年間ゴールデンスラム」へ、まず1冠とした。

派手なパフォーマンスはない。優勝の瞬間、大坂は笑顔でちょこんと跳びはねた。2年ぶりの奪冠を「とてもハッピー」と喜び「今季が始まる前から求めてきた結果が出た」と誇った。日本語でも「勝ったよ!」と歓喜を表現。普段のペースを崩さない姿に女王の風格が漂った。

昨夏の全米準決勝でフルセットにもつれる激闘を演じたブレイディを1時間17分で退けた。第1セットは第4ゲームで先にブレークし、第2セットは第1ゲームから4ゲーム連取。常に先手を取り押し切った。過去4大大会決勝は3回中2回がフルセット。唯一ストレート勝ちした18年全米は対戦相手のS・ウィリアムズが審判に猛抗議して荒れに荒れており、今回が最もあっさりと頂点に立った。

オフにはリターンを特訓。今大会7試合のリターン成功率は75%を記録し、相手の第2サーブでの得点率は62%と出色の数字を残した。返球は深くエリアも散らし、十分な体勢で次の球を打たせずにポイントを奪うパターンを確立。体幹も徹底強化し、走らされてもバランスを崩さず強く正確な球を打てるようになった。試合前に確認した情報や戦術を的確にプレーに反映する力も備わり、完成度がアップ。フィセッテ・コーチは「なおみはビッグサーバー、ビッグヒッターで、それ以上に偉大な思想家でもある」と目を細める。

日本が東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷で揺れたため、大坂は大会中に何度も騒動へのコメントを求められた。森喜朗前会長の女性蔑視発言を「無知」と切り捨て、橋本聖子会長就任には「女性にとってのバリアー(障壁)が破壊されてきている」と意義を強調。昨夏の全米では黒人差別へ抗議を示したが、今大会では女性の社会進出への旗振り役を買って出た。

昨年の経済誌フォーブスのスポーツ選手長者番付で女子1位。コロナ下で自らと向き合う時間が増え、トップアスリートとして行動を起こす使命感が芽生えた。昨年はスポーツを通じて少女の人生を支援するプログラムを設立し、1月には米女子プロサッカークラブの共同オーナーに就任。女性の地位向上への思いは強く「私に憧れる少女と試合ができるぐらい長くプレーしたい。それは最高にクール」と夢を語った。

昨年2月には女子国別対抗戦フェド杯予選で世界78位の格下に敗れて号泣した。わずか1年で見違えるほどタフになり「今年はとにかく波をつくらないことを心掛けている。全仏、ウィンブルドンに焦点を合わせ、五輪でも活躍したい」と視線を上げた。4大大会4勝目は通過点にすぎない。

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