区別がつきにくい「風邪」と「熱中症」の見分け方と対処法

区別がつきにくい「風邪」と「熱中症」の見分け方と対処法

  • @DIME
  • 更新日:2022/08/07
No image

猛暑が続く今日この頃だが、あまりの暑さに体調を崩してしまう人も多いのではないだろうか。

例えば頭痛や倦怠感、筋肉痛が起きた場合、その体調不良の原因がどこから来ているか、どういった対処と治療法を行えば良いのかわからないことが多い事と思う。

その中でも一番わかりづらいのが、「風邪」なのか「熱中症」なのか、かもしれない。うっかり真逆の対処をしてしまった場合、かえって症状が悪化して取り返しのつかない事態に発展してしまう可能性はないものなのだろうか。

ということで、早速、専門家に話を聞いてみた。

「風邪」と「熱中症」の区別

「風邪」なのか「熱中症」なのかを見分けるには、やはりプロのお医者さんに聞くのが一番。そこで今回、救急医療のスペシャリストである、伊藤 敏孝先生にお話を聞いてみた。

No image

伊藤 敏孝先生
新百合ヶ丘総合病院 救急センター・センター長、救急医 外科医で、防衛医科大学卒業後、横浜市みなと赤十字病院救急部 部長を経て現職。
日本救急医学会専門医・指導医・評議員、日本集中治療医学会専門医、日本外傷学会評議員・専門医

「風邪と熱中症の区別は難しいと思います。どちらも頭痛や微熱が出ることもあります。熱中症の場合は身体を冷やして水分を補給。風邪が疑われる場合は、アセトアミノフェンなどの解熱成分が配合された市販の風邪薬を飲んで半日から1日様子を見ましょう。そのまま症状が落ち着いたら治るまで安静に過ごしてください。ただし軽い発熱でも、コロナの疑いがあるかもしれないので、一日、家族間の接触を減らして安静に過ごしてください。様子を見て悪化する場合などは、すぐに医療機関で受診してください」

とのことだ。いますぐ水分補給と睡眠を!

暑い日は特に注意! 風邪と間違えやすい熱中症の症状

大雨が降った翌日の夏日、体調を崩す人が結構居ることは否めない。風邪だと思って軽く見ていたらそのまま昏睡状態におちいり、救急車で運ばれる人もかなり居る。従って、暑い日の頭痛やだるさは、熱中症の可能性を疑ってみた方が良いかもしれない。

ちなみに主立った熱中症の主な症状としては、

・頭痛・めまい・立ちくらみ・集中力の低下・大量の発汗・意識障害・生あくび・倦怠感・虚脱感・筋肉痛・筋肉の硬直

などが挙げられるそうだ。そして風邪の主な症状としては、

・頭痛・発熱・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・喉の痛み・せき・たん・倦怠感・筋肉痛・関節痛・腰痛・下痢・嘔吐

が挙げられる。微妙に症状は違うが、共通する症状だけしか出ていない場合にはなおさら見分けがつかないという。

熱中症は急激に悪化する場合も

もし、あきらかに熱中症とわかる症状が出た場合はどうすれば良いのか。伊藤先生は、

「熱中症かなと思ったら、屋外の場合は木陰などの日陰へ移動し、水分とミネラルの補給を行って身体を休めてください。保冷剤などがあれば、身体を冷やしましょう。室内では、水分・ミネラルの補給とともに、エアコンや扇風機などの出力を上げる、また水を含めたタオルや保冷剤で首、脇の下、大腿の付け根などを冷やしましょう」

と語る。さらに伊藤先生によると、

「熱中症の初期症状は、めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛です。さらに倦怠感や頭痛もある場合は、周囲に助けを求めた方がいいでしょう。熱中症は急激に悪化することがあり、一人だけになるのは危険です。水も飲めないほどぐったりしていたり、昏睡状態であれば、周囲の人はすぐに救急車を呼んでください」

No image

「風邪は熱中症の様に急激な悪化はほとんど見られませんが、重症化のリスクはあります。特に子どもや高齢者など、免疫力が低下している世代は注意が必要です。風邪のほとんどはウイルス感染です。風邪のウイルスだけでなく、別の細菌に二次感染し、気管支炎や肺炎、脳症など合併症を起こし重症化することがあります。重症化する前に、早めに風邪の症状を緩和し体力を回復することが大切です。市販の風邪薬を飲んで様子を見て改善しない場合は、すぐに医療機関にご相談ください。今年はコロナ禍で、消防庁の救急隊員も、私たち医療関係者も混乱することが多々あります。ただし、症状が気になる時は、すぐに医療機関に相談してください」

最後に、伊藤先生へ風邪と熱中症について、筆者が思う疑問をより詳しく聞いてみた。

質問

風邪は身体を温める、熱中症はクーラーなどで身体を冷やすとありますが、初期の区別のつかない段階では真逆の対応となりますがどうすれば良いでしょうか。

先生の回答

エアコンの効いた涼しいところで、水分を充分に摂って、ゆっくりしてください。

質問

昏睡状態になるまで判断はつきにくいのでしょうか。

先生の回答

熱が上がった、寒気がする、関節が痛い、喉が痛い、などの症状があったら、風邪を考えます。

質問

風邪と熱中症の見分けがつきにくい以上に風邪か風邪じゃないかの見分けもつきにくいと思います。これなら医療機関に行っても問題ない、むしろすぐ行くべきだという指針はございますでしょうか。

先生の回答

一日経っても熱が下がらないなどの症状が続くようでしたら、受診を考えてください。もし風邪薬が手元にあるようでしたら、一度飲んでみるのも良いでしょう。

質問

救急車を呼ぶレベルはどの状態からが妥当でしょうか。

先生の回答

意識レベルが低下した、高熱で動けない、呼吸が苦しい、などの症状がある時には、救急車を呼ぶことを検討してください。

いかがだったろうか。

これらの情報をしっかり把握して体調不良に正しく対応できるよう、賢い生活を心がけ、なんとか今年の夏を乗り切ろうではないか。

文/FURU

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加