台本はなし、住民の声を下敷きにしたブス会*の新作公演『The VOICE』が開幕 杉並区の「都市道路計画問題」を描く

台本はなし、住民の声を下敷きにしたブス会*の新作公演『The VOICE』が開幕 杉並区の「都市道路計画問題」を描く

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  • 更新日:2022/11/25
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ブス会*2年ぶりの新作公演となる『The VOICE』が2022年11月24日(木)、杉並区西荻窪にある遊空間 がざびぃにて開幕した。

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舞台写真:宮川舞子

2010年に主宰のペヤンヌマキによって旗揚げされたブス会*では、"自分ごと"を起点に現代を生きる女性に焦点を当て物語を描いてきた。今作は新たな切り口として、ペヤンヌ自身も当事者である杉並区の「都市道路計画問題」をテーマに、街に住む人々の声を舞台上で紡いでいく。また、「音楽伝承劇」として音楽監督を担当する向島ゆり子が生演奏で舞台に色を付ける。

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舞台写真:宮川舞子

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舞台写真:宮川舞子

台本がないという本作、下敷きとなるのは住民の声。劇場近隣のお店に取材に出向いたり、稽古場に住民を招いてお話をうかがったりしたこともあったという。このように地域に密着して集めたリアルな声を元に、ペヤンヌと俳優陣、スタッフ陣が力を合わせて劇世界を創っていった。

舞台を見守るのは大きく聳え立つメタセコイヤの木。木を中心に、色鮮やかな衣装に身を包んだ俳優たちが言葉を掛け合っていく。出演者がひとり複数役を演じる本作品、役どころによって大きく変化していく俳優の演技も見所である。

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舞台写真:宮川舞子

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舞台写真:宮川舞子

昔からの住人、蕎麦屋を営む夫婦、コロナ禍に上京した大学生、主婦、床屋……。変化を求める人、"このまま"がいい人……杉並区にゆかりのある沢山の人々。大きな声や小さな声、色んな人の声が、向島の奏でる鮮やかな音楽と共にテンポよく紡がれていく。

実は今回会場に選ばれた「遊空間 がざびぃ」も都市道路計画の補助132号線上にあるのだ。当事者の声の結晶とも言える『The VOICE』がこの場所で上演されることに大きな意味があると感じる。観劇前、観劇後で感じる街の空気も違ったものになるかもしれない。西荻窪の街の景色と共に『The VOICE』で語られる声の数々を受け取ってみてはいかがだろうか。

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舞台写真:宮川舞子

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舞台写真:宮川舞子

本公演は11月24日(木)~30日(水)までの全9公演。25日(金)夜公演にはライターの丘田ミイ子を、26日(土)夜公演には沿道住人の中野千枝をゲストに招き、ペヤンヌとのアフタートークも行われる。

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舞台写真:宮川舞子

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舞台写真:宮川舞子

脚本・演出:ペヤンヌマキ コメント

今回、私はセリフを一切書いていません。

私が杉並区で出会った人たちの声、そこから俳優が感じ取ったものをその身体を通して舞台上で発する。そこに音楽がセッションする。この土地に住む人の声、この土地の声を伝承する音楽劇。そんな作品を作ってみたかった。

手探り状態で始まったこのスリリングな試みに共にチャレンジしてくれたカンパニーの皆さんに深く敬意を表します。

この場所で、このメンバーだからこそ生まれた、見たことのない作品になりました。

ぜひ体感しに来てください。西荻窪駅から北銀座通りを歩いて10分、遊空間がざびぃでお待ちしてます。

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