
ドラマ『真夏のシンデレラ』より <画像をもっとみる>
森七菜×間宮祥太朗がダブル主演する、真夏の海が舞台の男女8人による恋愛群像劇『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系/毎週月曜21時)。18日に放送された最終話は、それぞれが選んだラストに「登場人物が全員幸せで終わって良かった!!」との声が上がった。 ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください
■ラストシーンが「美しすぎる」と反響
「どんな最悪よりも、健人くんといる最高の方が勝つから!」
住む世界や価値観の違いから、何度も引き裂かれそうになってきた蒼井夏海(森)と水島健人(間宮)。正直、夏海は牧野匠(神尾楓珠)と、健人は安藤皐月(山崎紘菜)と結ばれたら、すべてが丸くおさまるのでは? と思った瞬間もあった。
でも、恋愛は頭で決められるものではないから難しい。きっと、夏海も分かっていたはずだ。自分を守るためにケガを負った匠と一緒にいなければならない…いるべきだ、と。健人も、皐月と結婚をすれば両親から祝福され、スムーズに幸せになれることは分かっていた。
それでも、夏海と健人は“好き”という気持ちに従って、前途多難な道を選んだのだ。二人が本格的に交際するとなれば、居住地の問題や、親の反対など問題にぶつかることが多々あると思う。
だけど、手をつないで幸せそうに散歩をしている二人を見ていると、そんな心配が吹っ飛んでしまった。夏海と健人には、どんな最悪も最高に変える力がある。SNS上では、「2人が幸せそうでよかった」「最高の夏をありがとうございました」と大きな反響が上がっていた。
個人的に、『真夏のシンデレラ』史上最高のシーンだと思ったのが、ラストで夏海と健人がキスをする場面。一度目のキス以降は、二人の唇の部分に光がかかっており、何をしているのかがこちらには分からない。まるで、二人だけの秘密…という感じがして、普通のキスシーンよりも色っぽく、美しく見えた。このシーンにも、「太陽光を挟んでの身長差キッス、なんか神々しかったぞ…」「最後の浜辺のキスシーン綺麗すぎた」などと反響が集まっていた。
■“裏”のシンデレラは修だった?
夏海と健人が結ばれた裏では、滝川愛梨(吉川愛)と佐々木修(萩原利久)も幸せなラストを迎えていた。SNS上で、「やっぱりシンデレラは佐々木修でした」「あんたがシンデレラだよ修…」「やっぱり修がヒロインで真夏のシンデレラ…」などの声が上がっていたが、たしかに登場人物の中で一番変化したのは修だったように思う。
序盤の修は「本当に、同一人物?」と疑いたくなるほど、失言が多い。そして、とにかく他人の気持ちを思いやることができなかった。それはきっと、今まで自分自身が傷ついてこなかったからかもしれない。
修は、愛梨に恋をして、初めて心が苦しくなった。他人の気持ちが離れてしまうことを恐れるようになり、自分よりも誰かを愛することの尊さを知った。恋愛が持つパワーというのは、すさまじいものがある。だって、あんなにプライドが高かった修が、「もう一度、俺にチャンスをください」と頭を下げられるようになるのだから。
その一方で、大人の選択をしたのが、早川宗佑(水上恒司)と、小椋理沙(仁村紗和)のカップル。この二人には、それぞれ守りたいものがある。宗佑は、子どもたちの未来を守るために、病院の少ない土地に転勤することを決意。そして、理沙は息子の笑顔を守るために、宗佑について行かず、湘南に残ることを決めた。
三人のヒロインたちの選択を通して、恋愛にはさまざまな形があることを教えてくれた『真夏のシンデレラ』。また、本作のような“王道の月9”に再会できることを願っている。(文:菜本かな)
クランクイン!