外国為替証拠金取引(FX)でうその説明をしてスマートフォンアプリなどを購入させたなどとして、兵庫県警組織犯罪対策課や生田署などは21日、特定商取引法違反(不実告知、書面不交付)の疑いで、大阪市浪速区の会社役員の男(36)ら男4人を逮捕した。同課は、4人の認否を明らかにしていない。

兵庫県警察本部=神戸市中央区
逮捕容疑は2021年5月19~28日、広島県の男性に電話で「毎日3万円が手に入る」などとうそを伝えてアプリを契約させた上、法令で定められた書面を交付しなかった疑い。
同課によると、4人は21年1月に大阪市西淀川区に合同会社を設立。インターネット上にアプリの広告を出し、「200人限定で毎日3万円が手に入る」などとかたって無料モニターを募集していた。
アプリは4種類で、19万8千円~98万8千円で販売していたが、利用者が得た利益は1日に数円~数百円程度だったという。
県警は、4人が21年春から夏にかけて全国の約200人から計約3千万円を集めたとみており、現金が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べている。