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「フェムテックを、もっと!」
3月8日の「国際女性デー」に合わせて、フェムケアプロジェクトがオンラインイベントを2日間にわたって開催!1日目は「心と体の基本」、2日目は「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」をテーマに、9つのトークセッションを行った。今月号では、そのハイライトを誌面で紹介する。心と体のケアについて、もっと知ろう。周囲と話し、一緒に考え、気づいたことをもっと伝えていこう。そうして、家庭でも職場でも、一緒になってこのムーブメントを育んでいきたい。たくさんの人の意識が変われば、社会はきっと良くなるはず。その一歩を、このイベントで踏み出してみよう。
Talk Session
田中ひかる×長谷川ミラ×佐中みぎわ
諦める時代はもう終わり! 「フェムテック」を味方につける
─長谷川ミラさんと、田中ひかる先生と考える、女性の健康課題の過去と未来─
Supported by 小林製薬
世の中に普及する「フェムテック」。その進化の背景には、十分に必要なアイテムを使えなかった過去の時代の女性たちの姿があった。女性の身体のケアについて、歴史的観点から考えてみよう。
もう、我慢しなくていい。 自分に寄り添う生理ケア
いまでこそ、女性の心身をケアするさまざまな商品やサービスが世の中にはあるが、過去を振り返ったとき、かつての女性たちは、どのように不調な期間を過ごしていたのだろう?このセッションでは、歴史社会学者の田中ひかる先生、モデルの長谷川ミラさん、小林製薬の佐中みぎわさんを迎え、女性の健康課題の歴史的変遷について語りあった。
たとえば生理中は経血を処理するアイテムが必要不可欠だが、田中先生によると、生理用ナプキンが初めて登場したのはおよそ60年前。さらに時代を遡って平安時代には、驚くことに、「経血はけがれである」と厳しく規定されたという。当時の女性たちの経血ケアは、決して衛生的とはいえない方法。そうした時代を経て明治時代に入ると、「命の母」という婦人薬が誕生する。「『命の母』は、笹岡省三さんという男性が、病弱ながら農業や子育てに追われる母親のために開発しました。その名前には、“命を育む女性は尊い”という、笹岡さんの女性に対する尊敬の意が込められています」と佐中さん。彼の思いを受け継いだ小林製薬は、現在もさまざまな「命の母」シリーズの商品を販売している。
そんな小林製薬が、2021年にリリースしたのが「命の母AI」。その特徴は、自分が抱える不調や悩みについてAIチャットに相談をすると、自分と似た症状に悩むユーザーのコメントや、自分の悩みの強さを同世代間で比較するレーダーチャートが見られること。生理や更年期にまつわる悩みは他人からはわかりにくいからこそ、ほかの人の悩みや症状を知ることで、安心してケア方法を検討することができる。これまでのユーザーの症状をまとめたデータによると、「イライラする」という症状をとっても、年齢別にさまざまな原因があることもわかった。自分の不調と向きあううえでも、自分以外の女性の症状を知って思いやりの意識を育むうえでも、参考にしたいデータだ。
「私たち若い世代の間でも、それぞれに違う悩みがあって当たり前という考え方をする人が増えてきています。だから、我慢する必要もない。テクノロジーの進化とともに、これからさらに個の悩みに寄り添う時代へと変わっていくと思いました」と話してくれた長谷川さん。生理用ナプキンすらなかった時代から半世紀以上が経ち、いまでは一人ひとりの心身をいたわりあえる時代に。女性の健康の歴史をひもときながら展開される3人のトークを、アーカイブ視聴からじっくりと聞いてみたい。
写真左)
田中ひかる先生
1970年、東京都生まれ。歴史社会学者、博士(学術)。著書に『生理用品の社会史』(角川ソフィア文庫)、『月経と犯罪 “生理”はどう語られてきたか』(平凡社)、『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』(中央公論新社)など。
写真中央)
長谷川ミラさん
1997年生まれ。南アフリカと日本のハーフ。モデルやラジオナビゲーターとしてさまざまなメディアで活躍する一方、社会問題についても発信している。世界を変える30歳未満30人に贈られる「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」受賞。情報番組への出演など、幅広く活動している。
写真右)
佐中みぎわさん
小林製薬株式会社の漢方・生薬開発プランナー。同社の新市場開発部にて、新ブランドや新製品の企画開発を経て、2023年より「命の母」シリーズをはじめとした漢方・生薬ブランドの開発を手がける。

1903年
笹岡省三が「命の母」を開発

2005年-
小林製薬「命の母」シリーズ販売
女性保健薬 命の母A
【第2類医薬品】
効能・効果:更年期障害、血の道症(写真左)
女性薬 命の母ホワイト
【第2類医薬品】
効能・効果:月経痛、月経不順(写真右)

2021年-
「命の母AI」スタート

「命の母AI」のデータからわかる
年齢別「イライラ症状」
国際女性デー×フェムケアプロジェクト フェムテックを、もっと! 家庭や職場でココロとカラダを学ぶ2DAYS
イベントはTwitterLiveで配信中
詳しくは下記をチェック!
https://www.sankei.com/special/femcareproject/event/2023-mar/?utm_source=metro&utm_medium=qrcode&utm_campaign=metro202303
「#フェムテックをもっと」をつけた投稿で、一緒にイベントを盛り上げよう!
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試聴するとプレゼントが当たる!
イベントの各セッション内の最後に発表されるキーワードを入力すると、抽選でプレゼントが当たる。何が当たるかは、届くまでのお楽しみ。イベントと合わせてチェックしてみよう!
応募締切:4月9日(日) 23:59

フェムケアプロジェクトとは
トロポリターナを発行する産経新聞社が2021年10月に立ち上げた、女性特有の健康課題や働き方に関する情報発信を通じて、相互理解を目指すことをビジョンに掲げたプロジェクト。
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