東亜学園(東京)が毎年好投手擁する堅守のチームに仕上げられるワケ【後編】

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  • 更新日:2020/10/17

過去に3度の甲子園を経験し、今夏の東東京大会では優勝した帝京と準決勝で激突。敗れ亜はしたものの、7回まで1点リードする展開で王者を苦しめたのが東亜学園

男子バレー部は全国制覇8度を誇る屈指の実力を持っており、野球部も毎年注目集める実力校として有名だが、グラウンドに行くと強豪とは少し違った印象を受けた。

前編では打線に注目をしてきたが、今回の後編では守備にスポットを当ててチームを紹介していきたい。

前回までの記事はこちらから!

東亜学園(東京)どのようにして高い打力を身につけていくのか【前編】

カウントに基づいた確率と根拠を持ったプレーが伝統の堅守を作る

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東亜学園①

ただ、東亜学園というと今夏活躍した鈴木隆之介や、昨年の東京代表に選ばれた細野 晴希(東洋大)といった好投手を軸にした守備も忘れてはならない。これは武田監督自らの経験も一部関係していた。

「大学時代は投手をしておりましたが、誘い球など際どいところを見逃されるのは、球数が増えますし、ピッチャーとしては嫌なんです。だから打線はボール球を見逃すように指導していますが、投手は逆に『ランナーなしの場面で四球を出せば失点するよ』と伝えています」

どれだけいい当たりであっても捕れればアウトになるにもかかわらず、四球は無条件でランナーを出すことになる。またボール先行のカウントになれば打たれる可能性は高くなる。カウントに基づいた確率から考えて、守備はストライク先行で自分たちから崩れることなく勝負できるか。

その逆で、攻撃ではいかにして有利なカウントまで粘れるか。これが東亜学園のポイントになっていた。そして武田監督が大事にしていることがもう1つ。それは根拠を持つことだ。

守備においてポジショニングにも高い意識を持っている東亜学園。ショートを守る竹松 京飛主将も「ピッチャーとバッターの力関係にもよりますが、チームの徹底事項でポジショニングは取り組んでいます」と注力していること。その時に大事になるのが根拠なのだ。

「守備範囲外に飛んだ打球はどうやっても取れませんので、最後は勘になってしまうと思いますが、シフトを動かします。でも勘を働かせるのも根拠が必要ですので、練習から厳しく指導をしています」

考えずに「~だと思いました。~のつもりでした」といった出たとこ勝負を許さず、きちんと根拠をもってプレーに入ることを徹底させる。これが出来る選手はプレーでも上手くいくことが多いことを武田監督は感じており、今もなお大事にしている。

粘りと我慢で東京の頂点を目指す!

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東亜学園②

カウントに基づいた確率や根拠といった確かな考えが東亜学園の土台であり、強さに直結していることが見えてきた。今年もブロック予選を突破して10月からの都大会まで進出した。

例年以上に新チームのスタートが遅れたことや短い夏休みだったこともあり、「選手層は少し不安があります」と口にする武田監督。主将の竹松も新チームスタート時のことを振り返り、「経験者が少なくてどんなチームになるかわからなかった」と不安を抱えながらチームを仕上げてきた。

ただ、主砲・鈴木 浩太朗も語っていたが、「完ぺきではないですが、出来るようになってきたこともあります」と着実にチーム全体がステップアップしてきた。だからこそ、少しでも都大会を勝ち上がり、緊張感を持ったまま練習を重ねていきたいところ。

そんなチームのカギを握っているのが捕手の長久保 京介。遠投100メートルを超える強肩を駆使したセカンドスロー1.9秒が武器の捕手。武田監督は「キャッチングもストップもしっかりしており資質はあります。夏を経験できませんでしたが、ピッチャーはじめゲームを統括するポジションになるので、期待しています」とコメントしている。

主砲・鈴木は「優勝を狙っていけるようにしたいです」とコメントすれば、竹松主将も「持ち味であり目標である全力疾走、全員守備をしっかりやって、粘りや我慢で優勝目指して頑張ります」と意気込みを語った。

2018年の秋にはベスト4まで勝ち進んだ東亜学園。東京の頂へ、てっぺんを目指す東亜学園の戦いに注目したい。

(記事=田中 裕毅)

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