ナスダックの急落に備えるならこれで決まり。ダウの高配当利回り10銘柄に投資する「ダウの犬」=Team xoxo

ナスダックの急落に備えるならこれで決まり。ダウの高配当利回り10銘柄に投資する「ダウの犬」=Team xoxo

  • マネーボイス
  • 更新日:2022/06/23
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21年に米国株投資が人気化し、22年も日本人が大量の押し目買いを入れた。しかし、現在のナスダックの下げは厳しい。このような時流では「ダウの犬」という守りの投資がオススメだ。投資分散に有効な「ダウの犬」投資方法を詳細に解説する。(『元外資系レジェンズ Team xoxo あなたに寄り添う投資情報』)

かえるさん:証券歴27年だがTeam xoxo代表兼癒し担当。サラリーマン生活のそのほとんどが欧米外資系証券だが実は大手日系証券会社出身。地方個人営業から外資系証券でのマネジメント業務までありとあらゆる証券業務を日本とロンドンで経験。趣味は食とクルマ。

ロン:証券業界歴37年でTeam xoxoの精神的支柱兼ご意見番。セールストレーダーとして外資系証券の第一線で活躍。スモールキャップアナリストがキャリアスタート。それゆえに銘柄発掘と企業分析が得意。趣味はスキー、ランニング、登山とベイスターズ。

JB:業界歴20年以上でTeam xoxo唯一のバイサイド出身。日系・外資系資産運用会社におけるグローバル株式ファンドマネジャー経験。現在は軸足の半分を海外に置き、個人投資家や中小企業支援。保守的取引と積極取引のバランス感覚に定評。

株式市場には必ずサイクルがある

21年はナスダックへの長期投資が人気化した。22年もナスダックの押し目を日本人が大量に押し目買いを入れ、米国株投信への資金流入は高水準を続けている。

しかし、ナスダックの足元の下げは厳しい状況になってきた。21年11月22日高値の16、212ポイントから、6月16日の10、565ポイントまで34.8%下げた。

今回は米国株の有効な投資手法の一つでナスダック投資に対して分散効果がある「ダウの犬」を紹介しよう。

米国株の22年までのここ数年の上昇はすごかった。特に、GAFAMが牽引したナスダック総合指数の上昇は圧巻。19年の年間パフォーマンスが35.2%高、20年43.6%高、21年21.4%高だった。(図1)ナスダックのパフォーマンスが倍近くなる「レバナス」が人気化したのも当然だ。日本からは大量の資金が米国株投信を通じてで米国に流れ込んだ。

ナスダック総合指数 月足(図1)

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出典:TradingViewのナスダック総合指数チャート月足

ただ、株式市場には必ずサイクルがある。

たとえば、平成バブル。日本株は個人投資家も外国人投資家も日本株さえ持っていれば最強というムードが蔓延していた。日経平均は、86年42.6%高、87年15.3%高、88年39.9%高、89年29.0%高。ここ数年のナスダックと比較しても負けないほどの素晴らしいパフォーマンスだった。(図2)

日経平均 月足(図2)

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出典:TradingViewの日経平均チャート月足

たとえば、中国株。リーマンショック前の世界景気拡大期には中国が世界の工場として急拡大。上海総合指数は06年130%高、07年96.7%高と2年連続で倍になった。日本では中国株投信が売れまくった。

14年~15年も資源価格高騰を背景に14年52.9%高、15年9.4%高と買われた。15年は上げ率が低く見えるが、15年6月高値ならば60.1%上げていた。日本では中国株の投信が売れまくった。その後半年で上げ幅を吹っ飛ばした。(図3)

このように、人気市場常にサイクルで回る。上げた市場ほど下げも早く調整は大きくなることが多い。これは週刊XOXO第3号でも「投信7年サイクルからすればナスレバ急落はいつか来た道」として触れているので参照してほしい。

上海総合指数 月足(図3)

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出典:TradingViewの上海総合指数チャート月足

バブル崩壊後は市場は直ぐに戻るとは限らない

平成バブル期に最強だと思った日本株だが、日経平均はいまだに89年の過去最高値を抜けない。

上海株も08年高値はいまだに抜けない。当然14年高値からもかなり低い水準にある。

ナスダックはここ数年で強烈に上げたが今大きな調整中。ちなみに、ITバブル崩壊後はITバブル高値を抜くのに14年かかっている。(図1)

過去数年ナスダック総合指数が世界の株価上昇を牽引したのは、あくまでも結果論であり、未来永劫ナスダックがこれだけのパフォーマンスを上げるのか?将来のことはわからない。だからこそ投資には長期投資と分散投資が大切なのだ。

米国株の魅力は配当利回りの高さ

株式投資には値上がり益(キャピタルゲイン)以外に配当収入(インカムゲイン)がある。長期投資で必ず結果を出すのは配当利回りのほうだ。特に、相場の下落時に下値抵抗力があるので、積み立て投資でもスポット投資でも効果を発揮しやすい。高配当銘柄に絞って米国株に投資する「ダウの犬」戦略のパフォーマンスをみていこう。

ダウの高配当利回り10銘柄投資するだけの「ダウの犬」

「ダウの犬 (Dogs of the Dow)」戦略はNYダウ構成銘柄のうち、高配当銘柄を選んで投資する戦略である。投資方法は極めて簡単。毎年年初にNYダウ構成銘柄の30銘柄から配当利回りが高い10銘柄を等金額に買い、1年保有し、年末売却するだけ。それを毎年繰り返す。トップ10の同じ銘柄は保有し続ければいいし、銘柄が変わっていればリバランスでランク外に落ちた企業を売り、ランクインした銘柄を買えばいい。

これは、現在、オヒギンズアセットマネジメントのPRESIDENT & CIOのマイケル・ヒギンズ氏(Michael B. O‘Higgins)が、1991年に出版した著書「Beating the Dow(ダウ平均を打ち負かす)」で紹介した手法。犬(Dogs)とは、配当利回りが高くなるほど株価が割安になっていることから犬と名付けた。

「ダウの犬」を今買う場合のポートフォリオ

22年6月17日時点でダウの「ダウの犬 」ポートは以下の10銘柄になる。ベライゾンの5.2%を筆頭に、メルクの3.2%までの10銘柄だ。平均配当利回りは4.0%。

ダウ採用銘柄は30銘柄だが、世界的な企業が選ばれているため、世界株指数としても成り立つ指数だ。

ナスダックがハイテク比率が高く、銀行やエネルギーセクターが含まれていないのに対して、ダウは金融セクターやエネルギーセクターも含まれていることが特徴。

世界株で分散投資ができるポートフォリオで、かつ配当が高いのだ。この銘柄群なら長期投資では、配当分再投資することで複利効果が間違いなく出るはずだ。下記銘柄をみても非常にバランスのとれたポートフォリオだ。

(図4)ダウの犬銘柄 22年6月17日
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ダウの犬パフォーマンス

ダウの犬のパフォーマンスを、08年から20年までのパフォーマンスを見てみよう。(図5)

13年間の平均でダウが10.05%上昇に対し、ダウの犬は9.56%の上昇とやや劣後する。図の中にある「Small Dogs of the Dow(小さなダウの犬)」は、5銘柄で構成した場合だ。いずれにしても、ダウのパフォ-マンスに少し負けている。ただ、特徴的なのは10年~15年のように、ダウの上昇率が低いときに「ダウの犬」のパフォーマンスが上回る傾向がある。

(図5)ダウの犬 VS ダウ 2008~2020

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出典:MoneyinvestExpert.com 2021

2000年以降の累積の年平均パフォーマンスで見ると、「ダウの犬」はダウやS&P500を上回っている。(図6)

もちろん、ブル相場でのナスダックの上昇と比べたらパフォーマンスは凄くはない。ただ、相場が悪いときの分散投資としてふさわしく、安定的に収益を積みあげるファンドとして長期投資にもふさわしい。

自分で設定できるので、投信やETFの手数料(信託報酬)を払う必要もないことも魅力だろう。

(図6)ダウの犬 VS ダウ 2000年以降の累積の平均パフォーマンス

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日本版「ダウの犬」も好パフォーマンス

日本株でも同じような投資手法は出来る。

ニッセイアセットマネジメントが、東証株価指数のコア30銘柄で同様の検証をしたのが(図7)だ。「TOPIXの犬」である。10銘柄の「TOPIXの犬」も、5銘柄の「小さなTOPIXの犬」もTOPIXをアウトパフォームしている。

分散投資の手法として検討してみる価値がありそうだ。

(図7)日本ダウの犬
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