
「どん兵衛史上最長」のキャッチフレーズの元、今月8日より新たに発売されたのが日清の「どん兵衛 天ぷらそば いつもより長~い長寿祈願そば」である。
インパクトの凄まじい長さにのみ話題が集中しがちだが、その他のポイントにも注目してみてほしい。
■通常のどん兵衛と比べると…

新たに発売された「長寿祈願そば」は、その名の通り「そばのように細く長く生きられるように」 と長寿を祈願してそばを食べる風習に倣い、かつてない長さにこだわった商品。
通常の「どん兵衛 天ぷらそば」の長さが約70〜80cmであるのに対し、「長寿祈願そば」の長さは約1mとなるのだからその差は歴然である。
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■実際に比較して見ると明らか

そこで今回は実際に通常の天ぷらそばと長寿祈願そばを、同時に実食。

長さを比較して見ると、そばごとに個体差があるのだが、長寿祈願そばの方が明らかに長い。検証している最中で芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のワンシーンが頭に浮かんできたほどである。

ちなみにそばの長さ以外はほぼ完全に見分けがつかないが、容器本体にも商品名がしっかり明記されているため、うっかり蓋を全剥がししてしまってもひと安心。
■「内容量」を見ての違和感

しかしこちらの両商品、じつは容器に記載された「内容量」がどちらも「めん72g」となっているのだ。

ということは麺の長さ自体は「長寿祈願そば」の方が圧倒的に長いため、帳尻を合わせるためにどこかで差別化が施されているはず。
そう考えて両商品を交互に啜っていると、「長寿祈願そば」の方が口内に触れるそばの太さがややソフトに感じられる。
考えてみればこちらのコンセプトは「そばのように細く長く生きられるように」がテーマのため、「長さ」だけでなく「細さ」に拘っていても決しておかしくはない。そのため長くなった分は麺を細くして調整したのだろうと予想。
■広報に確認してみて衝撃
しかしこちらの事実を「日清食品」の広報に確認してみたところ、返ってきたのは「麺の本数が減って、長さが長くなった形となります」という予想外な回答。
記者の導き出した答えは完全に錯覚だったようだが、「先入観」が人間に与える影響力を感じられた瞬間でもあった。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)