
ぺット保険を扱うアニコム損害保険株式会社が、ペット保険「どうぶつ健保」に新規契約した0歳の猫、約52,000頭を対象とした「猫の名前ランキング2021」と「人気猫種ランキング 2021」を19日発表した。猫の日(2月22日)にあわせて毎年この時期に公開される恒例のランキングだ。
本稿では人気の猫種ランキングに絞って、写真とともにその結果を掲載する。猫の名前ランキングについてはぜひ、アニコム損保のリリースなどで確認してほしい。
10位は「ロシアの歴代大統領が愛した猫」
まず10位に滑り込んだのは、昨年トップ10圏外だった「サイベリアン」(1,788頭)。

サイベリアン/アニコム損保 リリースより
ロシア原産でシベリア由来の名を持つ猫。ロシアの歴代大統領に愛されてきたという、モフモフの毛並みで迫力あるボディが魅力だ。
9位は「意外に人懐っこい甘えん坊猫」
続く9位は、昨年からワンランクダウンした「ベンガル」(1,908頭)。

ベンガル/Photo by Gettyimages
アメリカ原産で野生のヤマネコとイエネコを交配して作られた猫種。
まるでヒョウのような見た目だが、意外にも人懐っこく甘えん坊な性格で人気を集めている。
8位は「さっしーも推す猫」
8位は昨年トップ10圏外だった「ミヌエット」(2,204頭)。

ミヌエット/アニコム損保 リリースより
ペルシャやヒマラヤンなどの「ペルシャ」系猫とマンチカンをかけ合わせて生まれた種類。かつては「ナポレオン」の名前で呼ばれていた。
以前、タレントの指原莉乃さんが飼っていることをテレビ番組で明かし、知名度もアップしたと思われる。
7位は「人形の異名を持つ猫」
7位は、昨年と変わらず「ラグドール」(3,079頭)。

ラグドール/Photo by Gettyimages
フサフサとした白く長い毛とブルーの瞳がトレードマークで、性格は非常におおらか。人に抱きかかえられるのも好きで、そこから「ラグ・ドール(ぬいぐるみの人形)」という名前がついたのだとか。
6位は「イギリスを代表する落ち着いた猫」
6位はラグドールと僅差で「ブリティッシュ・ショートヘア」(3,100頭)となった。

ブリティッシュ・ショートヘア/Photo by Gettyimages
かつてローマ人がグレートブリテン島に持ち込んだ猫が先祖だと言われる猫種。中でも「ブルー(灰色)」の毛色のものを「ブリティッシュブルー」と呼ぶこともあるのだとか。
落ち着きのある佇まいは高貴さすら感じさせる。
5位は「北欧神話にも登場する猫」
5位は、昨年と変わらず「ノルウェージャン・フォレスト・キャット」(3,479頭)。

ノルウェージャン・フォレスト・キャット/Photo by Gettyimages
名前の通り、ノルウェー、スカンジナビア半島を中心とした北ヨーロッパ原産の猫種。じつは北欧神話にも登場するほど歴史は古い。
非常に社交的で我慢強い性格のため、飼いやすさも人気の秘訣。
4位は「おなじみ、アメショー」
4位は昨年からワンランクダウンの「アメリカン・ショートヘア」(4,340頭)。

アメリカン・ショートヘア/Photo by Gettyimages
「アメショー」の略称で呼ばれることも多い、アメリカン・ショートヘア。
17世紀にメイフラワー号でアメリカに上陸した猫の子孫とされ、大きい顔と頑丈なボディが「アメリカ」を想起させる。日本でも長らく人気の猫種だ。
3位は「日本でいちばん飼育数が多い猫」
3位は、昨年からワンランクアップした「混血猫」(5,321頭)。

三毛猫/Photo by Gettyimages
混血猫には、違う品種の猫どうしをかけ合わせたものと、いわゆる「雑種」の2種類があり、雑種が日本でいちばん飼育頭数が多い猫種となる。
一般的に混血の猫のほうが、異なる遺伝子の掛け合わせで生まれるのでカラダが丈夫と言われる。
2位は「短い脚が特徴的なあの猫」
2位は昨年と同じく「マンチカン」(5,940頭)。

マンチカン/Photo by Gettyimages
まるで犬のダックスフンドのような体型が非常に特徴的な猫種。いろいろな種類の猫と交配してきた歴史があるため、性格は多種多様だが、活発で社交的なタイプが多いとも言われる。
さて、いよいよ気になる1位を発表したい。
1位は「13連覇の超人気猫」
1位は、なんと今回この調査で堂々の13連覇をなしとげた「スコティッシュ・フォールド」(9,104頭)。

スコティッシュ・フォールド/アニコム損保 リリースより
そのまんまるな顔とずんぐりとしたフォルムの愛らしさに加え、折れ曲がった耳も特徴だ。スコットランドで発見された、いつまでも耳が立たなかった猫の子孫にあたる。
ユーチューバーのヒカキンさんが飼っていることでも知られ、長年人気者の座を守り続けている。
以上、いま人気の猫種をアニコム損保の調査をもとに紹介してきた。
ただし、1位のスコティッシュフォールド、2位のマンチカンなどのユニークな肉体的特徴は、ある種の奇形を、交配を通じて固定してきた側面がある。実際に飼育を検討する際にはその特性を知ることから始めてほしい。