
前阪神・二保
プロ野球界では今オフ、戦力外市場が活発に動いている。
ロッテは21日、阪神を戦力外になった二保旭投手と、オリックスを戦力外となった吉田凌投手のテストを11月23日に行うと発表した。
すでにDeNAが前ソフトバンクの森、前オリックスの中川颯、前巨人の堀岡の獲得を発表。ヤクルトも前楽天の西川、前ソフトバンクの嘉弥真と増田珠を獲得した。
西武は交渉解禁となった16日に前楽天・炭谷を獲得。中日では前巨人・中島、前ソフトバンク・上林、前阪神・山本と板山の入団が確実となっている。
昨オフは戦力外通告を受け、他球団に移籍したのは9選手。そのうち6選手が育成契約だった。
今オフはすでにその9選手を上回る13選手の移籍が確実となり、育成契約も現状4選手だけ。まだ未発表の選手もいるとみられ、テストを受ける2選手の結果次第では倍増となる可能性もある。
例年以上に“戦力外選手”が活発となっている状況について、デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「今年はソフトバンクや楽天をはじめ、改革を目指すチームが、思い切って選手をカットする決断を下していた」と各球団の動きを説明。今季は現役ドラフトで環境を変えた阪神・大竹や中日・細川が活躍したことにも触れ、「環境が変わりチームにはまれば、十分にやれる選手はいる。各球団の編成担当が調査をして実力は把握しているだろうから、外国人より計算に入れやすいとは思うけどな」と語っている。