
(資料写真)沖縄県庁
沖縄県の玉城デニー知事は22日、新型コロナウイルスの新たな対処方針を発表した。医療逼迫(ひっぱく)がある程度解消されたとして「4人以下、2時間以内」としていた会食制限の要請を、感染防止対策の認証店に限り緩和する。対処方針は24日から適用する。会食制限で人数や利用時間を明示しないのは1月初旬以来。
ただ、コロナの流行は続いており、できるだけ大人数や長時間の会食を控えるよう求める。大人数の場合はなるべく検査で陰性を確認し、少しでも体調に異常があれば参加しないよう呼びかける。
現在の流行は10歳未満や10代が中心で会食制限の効果が見えにくいことや、コロナ病床使用率などの指標がピーク時より改善していることが緩和の主な理由。玉城デニー知事は「夏場の再流行を迎える前に見直した。感染の拡大傾向があれば対策強化に切り替える」と述べた。
新たな対処方針は期間を設けない。県民に分かりやすいよう内容も絞り込んだ。高齢者は同居家族以外と会うのを控えるよう求める項目や、部活動の合宿や練習試合を中止するよう求める項目などをなくした。(社会部・鈴木実)