20万台突破! 世界が乗りたい電動SUVは三菱のPHEV

20万台突破! 世界が乗りたい電動SUVは三菱のPHEV

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2019/08/26
No image

三菱アウトランダーPHEVが登場したのは、確か6年前だった。この車はその後、凄まじい記録を作り続けてきている。

昨年12月に世界No1プラグイン・ハイブリッド車となり、今年4月には、全世界50か国以上で20万台の販売台数を突破したのだ。欧州でも5年連続でNo1の座を獲得し続けている。

これだけ売れる理由は3つある。まずは、アウトランダーPHEVは、今大人気のSUVであるということ。SUVは世界的に最も伸びているカテゴリーで、乗りたがる人は増える一方だ。

2つ目は、プラグイン・ハイブリッドであるため、多くの国で、購入すると補助金がもらえるということだ。つまり購入価格がグーンと下がる。また、プラグイン・ハイブリットであるということで、買った人が「自分は環境のために良いことをしている」と思えているのもポイントだ。

3つ目は、このアウトランダーPHEVがユニークであることだ。というのは、この価格で、同車に似ているライバル車がないのだ。最近、ジャガーI-PACE、テスラ・モデル3、メルセデスベンツEQC、BMW iX3、アウディe-tronなど、多くのEV車が市場に登場しているが、400万円台ではアウトランダーPHEVは非常に珍しい存在となっている。

No image

これだけ成功すると、欧州のような主な市場で期待度は高止まりだ。しかし、英国の辛口ジャーナリストが、2019年用のマイナーチェンジ仕様をチェックした時、ほとんど変わっていない外観を批判はしたものの、パワートレーンの進化を確認した際は目が点になった。

有力メディア「トップギア」で、「外観はLEDヘッドライトとホイールしか変わってないじゃないか。でも、その鉄板のボディの下を見てみると驚き! 機械的な部分はほとんど全部進化している」と、印象を新たにしたと記している

その通りだ。今までの2Lエンジンの代わりに、新しい2.4Lの4気筒ガソリンエンジンが搭載されることによって、燃費や加速性が向上されている。後輪のeモーターがパワーアップし、発電機やバッテリーの容量も15%ほど上がっている。それに、ステアリング、ブレーキ、サスペンション、4WDのハイブリッド・システムも全て改良されているわけだ。

今回の改良のポイントは、新基準であるWLTPへの対応だ。国際基準の新燃費表示「WLTPモード」で、燃費は49.9km/L、CO2排出量は46g/km。実は欧州で新しく登場してくるドイツ製のEV流SUVが実際に現れるまで、WLTP基準に対応できているSUVは、アウトランダーPHEVしかない。

トップギア編集部による新アウトランダーPHEVの評価は、一旦エンジンなどの進化を褒めつつも、やはり辛口なコメントが多い。

「後輪のモーターは13馬力上がって94馬力になりましたが、0-100km/hの加速タイムは0.5秒しか速くなっていないし、電動走行可能な距離は60kmから65kmまでしか伸びていません」とあるが、僕から見ると、車重1900kg以上の重い電動SUVしては立派な距離だろう。

トップギアはさらに、「エンジンが大きくなったことと、バッテリーの容量も拡大したことによって、EVモードでの最高速は135km/hだと、やっとM11(という高速道路)での平均速度まで達している。ステアリングもブレーキも改良されているそうだが、試したところ、ブレーキもハイブリッドにありがちな人工的なペダルフィールだし、ステアリングの反応も若干遅め」と指摘する。

しかし僕から見ると、旧型の2L仕様のステアリングはそうだったけど、新2.4L仕様では随分とフィーリングが良くなったと思うし、ブレーキフィールは一般のガソリン車とまではいかないにしても、ペダルフィールの剛性感は十分だ。

No image

僕も3回ほど旧新アウトランダーPHEVに乗っているけど、外観を見ても、運転しても、確かに同車の歳は感じるが、車内のコンセントから炊飯器が使え、eバイクの充電もできるほどオールマイティな電動SUVはないと思う。しかもこれほどリーズナブルな価格で。

トップギアがどんなに辛口的なコメントを飛ばしても、なぜアウトランダーPHEVが20万台のセールスを突破したかと言えば、多くの一般顧客から見ると、この車こそが「一番乗りたい、理想的なSUV」だからだ。ドイツ勢から魅力的なEV流SUVが登場してこようと、この車より燃費が良く、走りが充実し、しかも価格がリーズナブルなSUVは当分出てこないのではないかと思う。

連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載

「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら>>

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
JR東日本グループ、高架下に学生向け賃貸住宅 中央線に来春開業
ノートPC、アップルや富士通を抑えて1位のメーカーは?週間メーカー別ランキング
セブン、ついに客数減サイクル突入か...セブンペイ中止事件が痛手、24時間営業見直しも
減少する熟練の技能...千葉の大停電、もうひとつの構造問題
韓国のユニクロ不買運動はどれほどの痛手なのか?株価は意外にも.../馬渕磨理子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加