冬季五輪直前!フランスのアットホームな会場で楽しむフィギュアスケート生観戦

冬季五輪直前!フランスのアットホームな会場で楽しむフィギュアスケート生観戦

  • @DIME
  • 更新日:2017/12/06
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平昌(ピョンチャン)五輪まであと2か月あまり。「五輪の華」フィギュアスケートの日本での人気は高まる一方で、12月に名古屋で開催される「グランプリ・ファイナル」や、東京開催の全日本選手権大会など主要な大会のチケットは争奪戦となっている。

五輪の前哨戦として、有力選手が技の調整を行い、実力をアピールする重要な機会となる「グランプリ・シリーズ」は、10月から11月にかけてロシア、カナダ、中国、日本、フランス、アメリカの各地で行われる。その第5戦となるフランス大会を観戦するため、開催地グルノーブルにむかった。

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フランス南東部ローヌ・アルプ地方イゼール県の県庁所在都市だが、壮大な山々に囲まれた小規模な地方都市の印象。1968年の冬季五輪開催地でもあり、スキーやホッケーなどウィンタースポーツの拠点として観光客にも人気が高い。

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フランスの多くの地方都市と同様に、トラムやバスの公共交通網が発達し、初めて訪れる観光客でも安く簡単に移動できる。駅からトラムとバスを乗り継いで、大会会場となるスケート場「Patinoire Pole Sud」に到着。

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大きなショッピングセンターや展示会場が並ぶエリアにあるスケート場は、2001年にオープンし、地元のホッケークラブ「Bruleurs de loups」のホームリンクとなっている。

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テロ対策を強化しているフランスでは、スポーツやイベント会場のセキュリティ・チェックが厳しくなっているが、ここでも入念なチェック体制がとられていた。

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初日は男女シングル、アイスダンス、ペアのショートプログラムで15時にスタート。料金は最上階が10ユーロ(約1300円)、スタンドのショートサイド自由席が15ユーロ(約2000円)、ロングサイドの指定席が22ユーロ(約2800円)と、日本開催の大会では考えられない安さだ。ただし、二日目のフリープログラムは女子シングル・アイスダンスの第一部、ペア・男子シングルの第二部の入れ替え制で、それぞれのカテゴリーで値段が3倍(30ユーロ・約3900円〜60ユーロ・約7900円)に跳ね上がり、指定席で丸一日観戦すれば120ユーロ(約15800円)で日本と大差はない。初日との落差が目立つ料金設定となっている。

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収容人数3500人足らずの小規模な会場にもかかわらず空席が目立つ。この大会には、欧州でも人気の高いスペインのハビエル・フェルナンデス選手をはじめ、フランスでも人気急上昇の日本のホープ・宇野昌磨選手、ロシアの新星・15歳のアリーナ・ザギトワ選手、フランスフィギュア界のスター、アイスダンスのパパダキス・シゼロン組など、世界トップレベルの選手が出場しているが、客の入りはざっと見て6割程度。

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しかもフランススケート連盟のクラブのメンバーや、現地スタッフの家族などフィギュア関係者が多く、一般の観客で目立つのは日本人ファンだ。会場の広告バナーもほとんどが日本企業のもの。欧州在住の日本人や日本からの遠征組など、日本のフィギュア熱はフランスでも感じられた。

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しかし、それだけに声援は熱い。フィギュアスケートの高度な技や過酷な練習を良く知っている観客が多いせいか、ジャンプはもちろん、スピンやステップなど比較的地味な技にも自然に拍手が沸き起こる。

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選手の国籍や知名度にかかわらず、ノーミスの良い演技にも、転倒やミスはあってもくじけずに最後まで滑りきった演技にも拍手喝采を浴びせる観客に、溢れるフィギュア愛と質の高さを感じた。

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現地の観客は多くはないが、特にアイスダンスやペアでフランスに五輪のメダルをもたらす可能性もあり、一般の注目度は高まっている。長野五輪の銅メダリスト、フィリップ・キャンデロロ氏が大会の模様をテレビ中継する場面も見られ、試合は全国放送された。

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競技間の製氷時間には、この大会のために特別に作られたゆるキャラ「イエティ(雪男)」が会場を回り、観客とのハグやツーショットで雰囲気を盛り上げる。

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会場内の売店では、砂糖やチョコレートシロップをまぶしたシンプルなクレープを焼いていて、たった2ユーロ(約260円)の安さ。同じく2ユーロのホットココアとともに、寒いリンクサイドで冷えた体を温めてくれた。

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廊下で焼きたてのクレープをかじっていると、女子ショートで不本意な5位に沈んでいたザギトワ選手が、ヘッドフォンをつけてランニングをしながらすれ違っていく。間近で見ても相当な美少女だが、目には不屈の闘志と決意がみなぎり、あえて声をかけたりカメラを向けるファンはいなかった。

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翌日のフリーで圧巻の演技を披露し、見事に逆転優勝を果たす。歳は若くても、頂点を目指す選手の意思の強さに圧倒された。また、トップクラスの選手が集まっているにもかかわらず、小さな地方大会のように演技を間近に見られるメリットは大きい。表彰式でも、まるで親が我が子の晴れ姿を撮るように、ファンが嬉々として記念写真の撮影に没頭しているのが微笑ましかった。

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実際に現地観戦すると、何を食べて生きているのかと心配になるほどの、選手たちの体の細さに驚く。ギリギリまで絞った体で、高難度ジャンプなどのスリリングな技に果敢に挑む姿から、見た目の華やかさ以上に過酷なスポーツの迫力が伝わってくる。また、欧州のアイスダンスやペアのレベルの高さ、魅力を発見できたのも大きな収穫だった。芸術性とスポーツ技術を融合するユニークな競技は、欧州を発祥の地としている、という歴史を実感させてくれた。これから五輪まで続く大会がますます楽しみになってきた。

■関連情報
フランススケート連盟公式サイト
https://ffsg.org/evenement/internationaux-de-france-grenoble/

写真・文/三崎由美子

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