阿武咲、横綱初挑戦で日馬から金星!早くもただ一人全勝/秋場所

阿武咲、横綱初挑戦で日馬から金星!早くもただ一人全勝/秋場所

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  • 更新日:2017/09/15

大相撲秋場所5日目(14日、両国国技館、観衆=1万816)平幕阿武咲(おうのしょう、21)が一人横綱の日馬富士(33)をはたき込みで破り、横綱初挑戦で金星を獲得し、ただ一人の5戦全勝とした。かど番の大関照ノ富士(25)は平幕松鳳山(33)に寄り切られ、1勝4敗。同じくかど番の大関豪栄道(31)は、平幕千代大龍(28)を突き落として4勝目を挙げた。無敗の阿武咲を1敗で豪栄道、平幕の琴奨菊(33)、千代大龍ら7人が追う。

横綱をクルリと1回転させた。21歳の若武者が、横綱初挑戦で初金星。乱れ飛ぶ座布団に阿武咲は勝利を実感した。

「結びで取れることがうれしかった。しっかり当たることだけ考えた」

臆さない。相手が誰でも一緒。「どんなときにも心が波立たない人が一番強い」という信念を初挑戦の横綱にも実践した。日馬富士の右差し狙いを左に動いて回避。動きながら背中をはたき、さらに頭を押さえ込み、横綱を宙に舞わせた。

「横綱の動きを全部頭に入れて、対応できるようにした。素直にうれしいです」

挫折が大きな転機となった。十両だった昨年の春場所。5勝10敗と大きく負け越して幕下に転落した。順風満帆だった相撲人生で初めてのつまずき。「10代のうちに幕内に上がりたいとか、ずっと余計なことを考えていた。そういうのを全部やめようと思った」。1場所で十両に復帰。真の強さを身につけた。

5人いた平幕全勝は阿武咲ただ一人になった。新入幕から3場所連続の2桁勝利を挙げれば史上初の快挙だが、さらにその上も狙える位置にいる。気は早いが、平幕Vなら平成24年夏場所の旭天鵬以来、入幕3場所目の初Vは昭和36年夏場所の佐田の山以来の偉業となる。

「(金星も)場所の中の一番。あまり浸っては駄目。気持ちは明日です。しっかりと自分の相撲を意識したい」

幕内7人が休場する非常事態。6日目は1敗の大関豪栄道に挑戦する。危機的状況にさっそうと現れた新ヒーローは、誰よりも地に足がついている。 (臼杵孝志)

現役時代、同じように横綱初挑戦で双羽黒から金星を挙げた師匠の阿武松(おうのまつ)親方(元関脇益荒雄)「本当の怖さを知らず、今は夢中だと思うし、それでいい」

阿武咲について八角理事長(元横綱北勝海)「『勝つぞ』という気持ちで勝ちにいっている。立派なものだ。この力士には勢いがあるが、気負いというものがない」

阿武咲 奎也(おうのしょう・ふみや)

本名・打越奎也。平成8(1996)年7月4日生まれ、21歳。青森・中泊町出身。5歳で相撲を始め、小学6年時に初の全国優勝。三本木農高1年時に国体少年の部を含む2度の全国優勝。同校を中退し、阿武松部屋に入門。しこ名の由来は「阿武松部屋で花を咲かせてほしい」。平成25年初場所初土俵。序ノ口から負け越し知らずで27年初場所新十両。29年夏場所新入幕。得意は突き、押し。1メートル76、165キロ。

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21歳の新鋭、阿武咲は人気も急上昇!! 待ち構えたファンに握手や記念撮影を頼まれた (撮影・早坂洋祐)

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