「思わぬ大化け銘柄」を探すために使える指標とは?

「思わぬ大化け銘柄」を探すために使える指標とは?

  • ZUU online
  • 更新日:2017/11/14

株価が上昇する銘柄を選びたい人に注目していただきたいのが、「出来高の増加」である。通常あまり注目されることはないが、出来高は株取引がされたという「過去の事実」であるためごまかしが効かない。客観的事実に基づく銘柄選定は主観的な内容によるものよりはその精度が高くなる。

例えば、

【A】ある有名評論家が「○○(企業名)」は良い企業だと言った
【B】○○社の株価が決算に反応して出来高増加して上昇した

Aの選択肢を参考に株取引をしているのであれば、株取引もなかなか成功に結びつかないだろう。一方で事実に基づいた認識のもとBの選択肢を選ぶのであれば、株取引の成果は向上していくことが予想される。

ここでは株が人気化し株価上昇する銘柄探しの基準として「出来高」に着目することをお伝えしたい。実際に大幅上昇する株式には、出来高増加が重要な役割をしていることがわかるはずだ。

■出来高は人気銘柄を知るための道標

出来高はある金融商品が取引された際にできる取引量のことである。ある株式が1000株売りに出たとして、それを誰かが買うと1000株の出来高が発生する。

売り手と買い手の間で取引が成立しないと出来高は発生せず、事実、人気のない企業の銘柄は1日を通して出来高がゼロの時もある。買い手や売り手はいるものの、その反対売買をする相手が現れないのである。

一方で、出来高が数千万株を超える銘柄もあるが、このような銘柄は一般的には株価が安く、大企業である場合がほとんどである。みずほ銀行 <8411>、日立 <6501> 、野村ホールディングス <8604> などはその代表例である。

確かに上記銘柄は出来高の多い人気の銘柄ではあるものの、常に人気の銘柄であるため株価が上がりにくく下がりにくいという特徴を持つ。

株価がこれから上がる銘柄を探すには、いままでは出来高が少なかったものの直近で出来高が増えた銘柄、つまり「人気になったばかりの銘柄」を探す必要がある。

■出来高の「良い増加」、「悪い増加」の見分け方

出来高が増えるといってもそれが良い増加と悪い増加の2種類がある。

悪い出来高増加は、例えば、決算の悪化、粉飾決算や業務提携の解消など悪材料により売りたい人が多くなることによって起きる。株価がやすくても売りたいという人が増えるので、適正な価格で買いたい人が増えるまでは株価が下げていく可能性が高くなる。

悪材料のインパクトがあまりにも強い時には、出来高増加とともにしばらく下落の流れを形成することもあるので、悪い出来高増加には手を出さないというルールを決めておくのも良いだろう。

■出来高急増ランキングでスクリーニング

人気化する銘柄を出来高で見抜く上では、「普段から出来高が大きな銘柄」と「悪材料で出来高が増えた銘柄」を省く必要がある。

しかし、たくさんある銘柄の中から目視で出来高が増えた銘柄を探すことは手間がかかる。そこで「出来高急増ランキング」というツールを使用するのも得策だ(ヤフーファイナンスでも提供している)。

出来高が前日比での増加でランキングされるので大型株が入ることは滅多にない上、出来高増加にともない株価の上下もわかるので、悪材料による出来高増加も同時に省くことができる。時間のロスが一気になくなるのでおすすめのツールである。

注意点としては、普段から取引数があまりにも小さい銘柄は偶然出来高が増えてランクインすることもある点を覚えておこう(例 100株取引された銘柄が翌日1000株取引されると出来高増加率は10倍となるためランキング上位に入ってくる)

■狙うは「業績上方修正」と「株主還元の向上」

出来高増加を探る上で最も重要なのが、出来高増加の原因だ。さきほど出来高増加には良いものと悪いものがあるとお伝えしたばかりだが、良いものの中でも株価が好反応をしやすいものには「業績上方修正」と「株主還元の向上」の2つがある。

●業績上方修正……前もって発表しておいた業績の予想を引き上げること(通期予想だとなお良い)
●株主還元の向上……株主のことを考慮した企業の施策(増配、優待拡充、株式分割、自社株買いなど)

上記がきっかけとなって出来高が増えた場合には、投資家の評価も高くなり株価は継続的に値上がりをしていくことがある。

好条件が揃って出来高増加する企業は決して数が多くないので、その後の銘柄ウォッチも比較的簡単なはずだ。

(※出来高増加した銘柄の企業IRページを見ると、出来高増加の原因がわかる)

■思わぬ大化け銘柄となる場合も

出来高増加に伴い株式が人気化すると、その流れはしばらくの間続くことが多い。

特にこれまで注目されていなかった銘柄は、株を欲しい買い手に対して売り手が少ないため出来高増加による注目の効果は長く続くこともある。株取引の効果が継続すると「注目株」として上昇していくことも予想されるため出来高推移には細心の注意を払う価値があるのだ。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある

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