ビットコイン、史上最も派手なバブルか

ビットコイン、史上最も派手なバブルか

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/11/13
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元祖はチューリップだった。時代変わってハイテク株、続いて住宅市場へ。そして今では、ビットコインが全てになっている。

これら4つには共通点がある。金融バブル、もしくはバブルに似た状況にもまれた点だ。最初の3つはひどい結末を迎えた。ビットコインがどうなるか、まだ審判は下されていない。

ビットコインが値上がりすればするほど、金融バブルを巡る議論が盛り上がる。金融バブルはこれまでになく規模が大きく、危険性も高いものになっているようだ。

バブルとは投資の熱狂状態を指し、いかなるファンダメンタルズ分析も適切に正当化することができないほどに価格が急騰することをいう。そうした相場上昇は通常、極めて大幅かつ急速で、たいてい暴落が後に続くが、それも同等の激しさであることが多い。

世界初の金融バブルは17世紀に起こったと考えられている。オランダでチューリップの価格が驚異的に暴騰し、暴落した現象だ。最近見られた熱狂的な投資現象としては、IT(情報技術)株を巡る1990年代のドットコム・バブルや、2000年代の住宅バブルとその崩壊がある。住宅バブル崩壊は08年の世界金融危機につながった。

現在、議論の焦点となっているのはビットコインだ。今月に入り1ビットコイン当たり7000ドルを初めて突破し、年初来600%余りの上昇となった。3年前には300ドル程度だった。6年前の価格は2ドルだ。

https://asset.wsj.net/dynamic-insets/ai2dynamic/1510307532563.json

ビットコインの過去15カ月の値上がりは、ドットコム・バブル期終盤の15カ月におけるナスダック総合指数の上昇を8倍近く上回るペースだ。ナスダック指数はハイテク株の構成比率が高い。バンクオブアメリカ・メリルリンチのアナリストらは最近、金融バブルがかつてないほど「さらにバブリー」になっていると投資家へ警告を発した。

ビットコインの急激な価格変動に対する見解は様々だ。金融大手クレディ・スイス・グループのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は今月の会合で、ビットコインこそは「バブルの定義そのものだ」と指摘した。JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモンCEOも、ビットコインは「詐欺」で、いずれ「吹き飛ぶ」との見方を示した。ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファインCEOは米経済専門局CNBCに対し、「ビットコインはバブルの一種かも知れない」と語っている。

一方で、金融業界がビットコインに熱を入れ始めている兆しは顕著になりつつある。ゴールドマンは先月、仮想通貨の取引事業への参入を検討していることを明らかにした。先物取引所運営会社の米CMEグループは、ビットコインの先物を上場する計画を発表した。実現すれば米金融機関のトレーダーにとっては、ビットコインに投資しつつ価格の変動をヘッジする道が開かれる。ビットコインの市場が機関投資家や個人投資家向けに広がる重要な一歩だ。

それでも、過去のバブルが将来を暗示するとすれば、ビットコインの驚異的な値上がりは永遠には続かない。その終わりがやって来たら、下方に注意することだ。

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