「3割は大変」「価格転嫁しか」電気代大幅引き上げ、節約に限界感 青森県内

「3割は大変」「価格転嫁しか」電気代大幅引き上げ、節約に限界感 青森県内

  • Web東奥|東奥日報社
  • 更新日:2022/11/25
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あべフローリストの店内。庫内を10度前後に保つ冷蔵設備は24時間稼働している=24日午後、弘前市土手町

これ以上どう節約に努めればいいのか-。東北電力が家庭向け電気料金の大幅引き上げを国に申請した24日、青森県内の一般家庭や個人商店主らからは、電気代の値上げを見据え負担増を嘆く声が相次いだ。食料品や灯油など、生活に不可欠な物が軒並み値上がりしているとあって、「家庭での節約の努力は限界」との声もあった。

鶴田町のスーパーで買い物をしていた会社員山上絵莉佳さん(38)=弘前市=は値上げ申請の知らせに「ショック。うちはオール電化。食べ物も値上がりしている中、給料はあまり上がらず、(出費が増えて)大変」と漏らした。夫、中学1年の長男、小学4年の長女と一軒家に4人暮らし。節約のため、今でもエアコンの使用はなるべく避け、寝る時は湯たんぽを使用。夫はたばこをやめたという。「子どもたちには、小まめに電気を消すようには言っている。これ以上の節約は難しい」と話した。

子ども2人を連れてスーパーで買い物をしていたむつ市の主婦(28)も「寒いと電気ストーブも使う。電気代が上がるのはとても困る」と話した。

八戸市の無職古戸貞子さん(86)は年金暮らし。物価高が続き、以前より商店の安売りチラシをしっかり見るようになったという。古戸さんは「(電気料金の)値上げが1割であれば何とかできるのかなと思うが、3割となると大変」と言う。

青森市の無職田中トミエさん(87)は「今でも無駄な電気は使っていない。何でも値上げで年金暮らしは生活が大変。もう、夜早く寝るしかない」と表情を曇らせた。

さらなる負担増が見込まれる個人商店主らも経営の先行きを不安視する。創業80年を超える、弘前市土手町の生花店「あべフローリスト」代表の阿部昌士さん(49)は「燃料費や輸送費の上昇で花の仕入れ値が上がる中、電気料金も大幅に上がれば価格に転嫁せざるを得ない」と語る。店内は花の冷蔵設備に電力を使うほか、冷え込みの厳しい冬は花が凍る可能性があるため、営業時間外もエアコンをつけたままにしている。阿部さんは「新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ花の需要は今後どうなるか見通せない。経費も上がり、今はプラスの要素が見つからない状態」と困惑した様子だった。

青森市浪館にある大成堂せんべい店の澁川万智子さんは「電気もさることながら、油やマーガリンなどの原材料費も高騰している」などと嘆いていた。

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