乃木坂、ももクロ、AKB...「アイドル女優」の需要が高まる理由

乃木坂、ももクロ、AKB...「アイドル女優」の需要が高まる理由

  • JBpress
  • 更新日:2022/06/23
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東海テレビ「僕の大好きな妻!」公式ホームページより

(小林偉:放送作家・大学講師)

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難役を演じるアイドル

“アイドル女優”なんていうと、軽んじる方も少なくないかもしれませんが・・・

例えば、浅野ゆう子、片平なぎさ、伊藤蘭、小泉今日子、深津絵里、中谷美紀、篠原涼子、仲間由紀恵などなど、今では大女優の風格さえ漂う、以上の皆さんも全員が、元アイドルです。この他にも、元おニャン子クラブの国生さゆりや、元AKB48の川栄李奈なども女優として第一線を張っています。

そもそも、公の場では常にファンの求める偶像を演じ続けている彼女たちは、女優の素養を生来持ち合わせているのかもしれませんね。

そんな“アイドル女優”たちが最近、ドラマの世界で存在感を発揮しているのです!

その一人が、ももいろクローバーZのリーダーである百田夏菜子。

彼女はNHKの朝ドラ『べっぴんさん』(2016-2017年)でドラマデビューを果たし、以降も散発的に演技を披露。先日も『ナンバMG5』(フジテレビ系)にメンバー全員で出演したりしていましたが、現在放送中の『僕の大好きな妻!』(フジテレビ系)で、遂に連続ドラマ初主演を果たしています。

しかも、その役どころは「発達障害を抱える新妻」。生粋の女優さんでも演じるのが難しいこの役を、アイドルである彼女ならではの明るさでカラッと表現していて、重苦しくなりがちな設定を救っている感さえあります。ある意味、キャスティングの妙味かもしれませんね。

また、『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)で、アイドルらしからぬ役どころを演じているのが、元HKT48の指原莉乃がプロデュースしていることで知られる、=LOVEの齊藤なぎさ。

彼女演じる優愛は、地方から上京し、ホストクラブにハマってしまった女子で、貢ぐお金を稼ぐためデリヘル嬢をしているというもの。=LOVEのファンからすれば「勘弁してほしい」という役でしょうが、飄々としていながら、時にキレた演技を見せたりと、なかなかのもので、失礼ながら少々驚きました。ドラマファンの筆者としては、これからも様々な役に挑んでもらいたいと思った次第。

そんな中・・・さながら女優養成所のようになっているのが、乃木坂46です。

「女優志向」が高い乃木坂46

『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京系)では岩本蓮加が、主人公・安彦聡(増田貴久)が高校教師を辞める原因となった女子生徒役で登場。彼女は3月に公開された映画『世の中にたえて桜のなかりせば』に主演し、共演者であり公開直前に急逝した名優・宝田明から「大女優の片鱗がある」と言わしめた逸材ですが、『吉祥寺ルーザーズ』では、出番も少なく、本領発揮とまではいかなかったのは残念です。

乃木坂46からは他にも、樋口日奈が『何かおかしい』(テレビ東京系)にリポーター役でさりげなく登場。彼女は4月に2時間サスペンス『暁鐘 警視庁強行犯係 樋口顕』(テレビ東京系)にも重要な役で出演したり、女優モードへ突入した感があります。

また、7月スタートの『量産型リコ』(テレビ東京系)で与田祐希が連ドラ初主演を飾ったり、山下美月が今秋スタートのNHK朝ドラ『舞い上がれ!』に出演が決定(この作品には、元欅坂46の長濱ねるも!)したり・・・。既に映画やドラマ出演も経験済の齋藤飛鳥や梅澤美波、遠藤さくら、賀喜遥香らも加えると、いまや一大勢力化している感さえあるのです。

そもそも乃木坂46の卒業メンバーは、他のアイドルグループに比べ女優志向が極めて高く、最近のドラマでも・・・『テッパチ!』(フジテレビ系/7月スタート)に白石麻衣、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)に西野七瀬、『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京系)に松村沙友理、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)に生駒里奈、『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)に生田絵梨花、『探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り』(日本テレビ系)&『理想ノカレシ』(TBS系)に堀未央奈、『特捜9』(テレビ朝日系)に深川麻衣、『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京系)に若月佑美、『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)に伊藤万理華、『駐在刑事』(テレビ東京系)に井上小百合、『お茶にごす』(テレビ東京系)に永島聖羅、『あなたはだんだん欲しくなる』(BS-TBS/7月スタート)に桜井玲香などなどが出演! この他にも、舞台を中心に活動している、能條愛未、伊藤純奈、渡辺みり愛、新内眞衣などもいますからね。

同じグループに在籍していた元・現アイドル女優が大挙して、短期間にこれだけ複数の作品へ出演したのは異例中の異例でしょう。

ネットを通じたテレビの同時配信や、深夜ドラマ枠の急増(20年前は週に僅か1枠→現在は週に16枠!)なども相俟って、若年層に刺さる“アイドル女優”の需要は、かつてないほど高まっているとも言える現状。その中で、サバイバルゲームを生き残ろうとする“アイドル女優たち”の挑戦から、ドラマファンとしては目が離せません。

小林 偉

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