秋田県鹿角市で温泉宿泊施設を運営する会社が、県の観光キャンペーンの助成金など4180万円余りを不正に受給していたことが分かった。県は、警察に被害届を提出している。
助成金などを不正に受給していたのは、鹿角市八幡平で温泉宿泊施設「五の宮のゆ」を運営する「東日本観光」。
東日本観光は、2022年7月から2023年6月にかけて、県の観光支援事業「秋田へGo!秋田を旅しようキャンペーン」で、施設の宿泊者数を水増しして県に申請していた。
その結果、東日本観光は、宿泊助成金と買い物などで使える地域限定クーポン券、計4180万円余りを不正に受け取っていた。
東日本観光の藤原友一社長は、秋田テレビの取材に対し、自身が不正受給に直接的に関与したことを否定した。その上で、藤原社長は「新型コロナウイルスの影響で経営が厳しくなり、女性従業員が経営維持のために行った。大変申し訳なく思っている」と述べた。藤原社長は「時間はかかっても全額返済する」としている。
なお、県は11月17日付で、鹿角警察署に被害届を提出している。