
オスプレイ(上)とハイレベルすぎる死闘を繰り広げた鷹木
新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」5日大阪大会のDブロック公式戦で、鷹木信悟(39)がIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)を破り、2勝目を挙げた。
昨年5月福岡大会のIWGP世界ヘビー級王座戦をはじめ、数々の名勝負を繰り広げてきたオスプレイとの公式戦は、戦前の予想を裏切らない超ハイレベルな攻防の連続となった。鷹木がオスカッターをカウンターのスタナーで迎撃すれば、オスプレイは掟破りのMADE IN JAPANを発射。手の内を知り尽くした両雄が、さらに進化した姿を見せつけあう。
スーパーオスカッターを逆さ押さえ込みで切り返した鷹木は、パンピングボンバーをスパニッシュフライで切り返されるが、ヒドゥンブレード(ランニングバックエルボー)を回避。ショートレンジのパンピングボンバーを叩きむ。さらにスライディングエルボーで顔面を叩き込むと、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで激闘に終止符を奪ってみせた。
これで星取りを2勝2敗の五分に戻した。昨年6月にIWGP世界ヘビー級王座を奪取するなど、縁深い大阪の地で逆襲ののろしをあげた鷹木は「今日の勝利をターニングポイントに、鷹木信悟、再び上がっていくぞ。最後までランペイジ・ドラゴン、暴れ龍のごとく駆け上っていくぞ!」と言い切った。
好敵手・オスプレイからの勝利も大きな意味を持つ。「あいつがどんどん進化するから、俺も負けてたまるかって心・技・体を向上させていく原動力になっているから。言っといてくれないか。もし次にシングルやるなら、トーナメントとかリーグ戦とかスペシャルシングルマッチじゃねえ、タイトルマッチしかねえだろう」と呼びかけつつ「Dブロック勝ち上がって、武道館のメイン! まだやったことねえな。G1のテッペン目指してやろうじゃねえか」と初制覇へ誓いを新たにしていた。
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