ルヴァン杯でトップチームデビュー済み。浦和ユースDF工藤孝太はJ1出場を次の目標に見据える

ルヴァン杯でトップチームデビュー済み。浦和ユースDF工藤孝太はJ1出場を次の目標に見据える

  • ゲキサカ
  • 更新日:2021/05/03
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[5.2 プレミアリーグEAST第5節 横浜FCユース 2-2 浦和ユース 保土ヶ谷]

醸し出す飄々とした雰囲気こそ、逆にこの男の凄味を感じずにはいられない。淡々と、クールに、相手を潰し、正確な縦パスを打ち込んでいく。「やっぱりトップの人たちは質が高いので、自分がまだまだだというのも確認できますし、やっぱりそういう方が僕は成長できるので、自分に驕らず、慢心せずに、謙虚にやっていければ成長できると思っています」。既にトップチームでデビュー済み。浦和レッズユースのDF工藤孝太(3年=浦和レッズジュニアユース出身)は今、サッカーの楽しさを改めて実感している。

4月21日。ルヴァン杯グループリーグ第3節の横浜FC戦で、42番を背負った17歳がスタメンリストに名を連ねる。前半は岩波拓也と、後半は槙野智章とセンターバックを組み、結果的にフル出場。「7割ぐらいは周りに助けられたおかげですけど、自分が2点目の起点になったのは自信にはなりましたし、後半は特に自信を持ってできたと思います」。2-1の勝利を、工藤はピッチで味わった。

それでも肌で感じたプロの試合は、改めていろいろなものを自分に教えてくれたという。「岩波さんや槙野さんと一緒にやって、声の掛ける質とか大きさの問題もそうですけど、もっと自分が中心となって周りを動かしていかないといけないし、あとはパスのスピードや質もそうだし、見る判断の速さ、ヘディングの駆け引き、そういう所はすべてが僕が高校2年間でやってきたものとはまったく別次元だったので、すべてにおいてまだまだですね」。

だからこそ、今シーズン初出場となったこの日のプレミアリーグでは、違いを見せる必要があった。「僕の今日の目標はチームを無失点で勝たせるということ」という気持ちで臨んだ横浜FCユース戦。「前半に良い形で点が獲れて、失点するまでは良かったんですけど、そこからズルズル行っちゃって…」と振り返ったように、同点にされるまでのパフォーマンスはチームも及第点だったが、追い付かれた後はやや押し込まれる時間が長くなる。

後半に入って勝ち越したものの、試合終盤に痛恨のPKを献上し、結果は2-2のドロー。「全体的に見れば勝てた試合だったと思います。ワントップに引っ張られた後のスペースをどうするかというのは、もっと早く修正すべきだったし、そこで1点目をやられたので、もったいないかなという所ですね」。チームの今季リーグ戦初勝利は、またも次節以降へ持ち越しとなった。

トップのトレーニングに参加する中で、一番手応えを得ているのはビルドアップ。自身のスタイルとの相性の良さも感じている。「後ろから自分たちが主導権を握ってボールを持って、ビルドアップで大事に組み立てていくということを、リカさん(リカルド・ロドリゲス監督)の練習で僕もやっているので、そういう所でセンターバックは(茂木)柊哉、(土橋)公哉もアピッチ(輝)もいるし、1年生の植竹(優太)もいるので、僕がそのビルドアップを全体に還元していかないといけないのかなと思っています」。トップで感じたことを共有し、ユースの底上げも図っていこうという意識も高い。

「トップチームで自分がセンターバックをやる時のタスクを整理できましたし、判断の速さも前より速くなっていますし、適切な判断というのもできていると思います。一緒にやるセンターバックの質が高いので、そこも勉強になりますね。今は凄く楽しいです」。リカルド・ロドリゲス監督の元で磨かれつつある原石の視界の先には、明確な目標が掲げられている。

「ルヴァンとJ1リーグとはまた別の景色だと思いますし、J1のベンチも入れてはもらいましたけど、試合に出れなかったのは自分の実力不足だというのもわかっています。だから、もっと自信を持って自分のやりたいプレーを主張していけば、もっとJリーグのピッチにも立てるはずですし、シーズン後半の方にはトップチームのスタメンで出られれば一番いいですよね」。

17歳という年齢だけでその力は測れない。着実に伸びつつある工藤の成長曲線は、確実に前へ、前へと描かれている。

(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク

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