初勝利は「韓国+北朝鮮」戦で。スマイルジャパン、次こそ爆発するか

初勝利は「韓国+北朝鮮」戦で。スマイルジャパン、次こそ爆発するか

  • Sportiva
  • 更新日:2018/02/14

勝っていても不思議ではなかった。初戦のスウェーデン戦同様、シュート数、チャンスの数では上回った。だが、結果は1-3の敗戦。またしても決定力の差に泣いた。

2月12日、平昌五輪・女子アイスホッケー予選ラウンド第2戦のスイス戦に臨んだ世界ランキング9位の日本代表・スマイルジャパンは、同6位で前回ソチ五輪銅メダルのスイスを相手に果敢に挑んだものの、あと一歩、及ばなかった。

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第3セット、久保英恵が1点を返したものの、スイスに敗れ決勝トーナメント進出を逃したスマイルジャパン

先制点さえ奪っていれば、結果は違ったかもしれない。初戦のスウェーデン戦で相手選手との接触がラフプレーと判断されてしまい、1試合の出場停止処分を受けたFW浮田留衣(21歳、ダイシン)を欠いた日本だが、第1ピリオドから積極的に攻めに出た。

巧みな仕掛けで相手のペナルティを誘い、10分4秒にサブリナ・ツォリンガー、10分27秒にフォエベ・スタエンツを一時退場とし、1分30秒以上も2人多いパワープレーの時間帯を作った。得点は時間の問題かに思われたが、その好機を逃した。

さらに15分にはエースのFW久保英恵(35歳、SEIBUプリンセスラビッツ)がドリブルで相手2人をかわし、GKと1対1になる局面を作ったものの、シュートはゴール右に外れるなど、相手GKの好守もあってなかなか得点には至らない。

第1ピリオドのシュート数は7対1と日本が大きくリード。振り返れば、ここで得点を奪えなかったことが、勝負の分かれ目だった。

悔やまれるのは第2ピリオドの戦い方だ。自信に溢れた立ち上がりを見せた第1ピリオドとは打って変わって、キルプレーでリズムを崩してしまう。FW米山知奈(26歳、道路建設ペリグリン)が24分10秒と28分52秒に、DF細山田茜(25歳、道路建設ペリグリン)が31分59秒に、それぞれペナルティを犯してしまい、3度の数的不利に。最初のペナルティこそなんとかしのいだものの、2度目、3度目はスイスのエース、サラ・ベンツにゴールを決められた。

1点目は右サイドから振り向きざまにGK藤本那奈(28歳、ボルテックス札幌)の肩口を抜かれるベンツの技ありゴールだったが、2点目はFW大澤ちほ(25歳、道路建設ペリグリン)の積極的なチェイスから日本のチャンスになりかけたところで、ベンツに入れ替わるようにDFの背後を取られ、GKとの1対1を決められた。

ベンツはこの日、シュート4本で2点と高い決定力を見せたが、まさにその存在が両チームの差だったともいえる。

日本はスウェーデン戦の敗戦を受けて、このスイス戦はどうしても勝利が必要だった。先制されたあとの第2ピリオドはその焦りが出てしまったのか、攻守にバタつく時間が続いた。

2点を追う第3ピリオド。日本は42分12秒でパワープレーとなり、反撃のチャンスを得たが、中村亜美(30歳、SEIBUプリンセスラビッツ)が右サイドから放ったシュートはわずかに左に外れる。すると直後の44分27秒、カウンターからアリナ・ミュラーに3点目を決められ万事休した。

47分33秒にはDF堀珠花(25歳、トヨタシグナス)の浮き球のシュートにゴール前で久保がうまく合わせて1点を返し、その後もパワープレーのチャンスがあったは生かせなかった。

シュートはスイスの18本に対し、日本は38本と倍以上。しかし、FW床秦留可(とこはるか/20歳、SEIBUプリンセスラビッツ)らが「大きいのに、反応も速い」と語っていた前回大会MVPのGKフローレンス・シェリングからは1点を奪うのがやっとだった。

唯一のゴールを決めたFW久保は「序盤のチャンスで決め切れていれば……」と、第1ピリオドから試合を優勢に進めながら、そこで点が奪えなかったことを悔やむ。

試合を終えて、あらためて惜しまれるのが浮田の欠場だ。浮田は初戦のスウェーデン戦でもゴールを決めてインパクトを残した。1月下旬にドイツとチェコを迎えて行なわれた壮行試合でも、4試合で最多の6ポイント(2得点4アシスト)を挙げるなど、攻撃力、特にゴールを期待された選手だった。山中武司監督も「日本人にないシュート力がある」と期待し、パワープレー時にはDFで起用するなど、戦術面でも重要な存在だった。

この試合の後、同グループのもう1試合が行なわれ、スウェーデンが韓国と北朝鮮の合同チーム・コリアを下したことで、日本の決勝トーナメント進出の望みは絶たれた。日本はこのあと再び中1日でコリアと五輪初勝利をかけて戦い、その後にも順位決定戦など計3試合を残している。

初勝利を挙げて、少しでも上の順位で終えることが彼女たちの次につながる。スマイルジャパンの戦いはまだ終わっていない。

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