兄弟・姉妹で出場、熊本出身、「条治を超えろ!」の激励 平昌五輪代表選手の出身高校ランキングを読み解く

兄弟・姉妹で出場、熊本出身、「条治を超えろ!」の激励 平昌五輪代表選手の出身高校ランキングを読み解く

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  • 更新日:2018/02/15
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「第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌) 日本代表選手団ハンドブック・名簿」(日本オリンピック委員会)から集計

平昌冬季五輪で日本人選手が健闘している。幼い頃からスキー、スケートなどで腕を磨いてきた選手たちは、高校時代からトップアスリートとして将来を嘱望されてきた。そこで、出場選手の出身高校を調べてみた。

【表】北海道から熊本まで 日本代表選手の全出身高校ランキングはこちら

選手の出身高校の所在地は26都道府県にわたる(海外を除く)。もっとも多いのが、北海道で53人。次いで長野15人、山形6人、東京5人。愛知、岩手、新潟が4人と続く。ウィンタースポーツが盛んな雪国の高校が強い。

1位は山形中央高校の5人。そのうち4人がスピードスケート男子だ。同校は、体育科を中心にこれまで多くのアスリートを送り出してきた。

孫田淳校長はこうエールを送る。

「出場5選手の指導者に、『激励金(教職員・生徒一同より)』を託しました。その袋に、『条治を超えろ』としたためました。現地までは声援が届かないでしょうが、山形中央高生の熱い思いも背に、平昌の地で最高の滑りをしてくれることを期待しています」

「条治」とは、同校出身で2010年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治のこと。今大会にも出場し、4大会連続の五輪となる。

スキー競技では、学校の体育館で全校応援のパブリックビューイングを予定している。

2位は3人で、駒澤大学附属苫小牧高校(北海道)など5校。

駒澤大学附属苫小牧高校は、アイスホッケー女子1人、スピードスケート2人がいる。スピードスケート女子の押切美沙紀は、2017年ワールドカップ、女子団体追い抜きで優勝(他メンバーは高木美帆、菜那姉妹)しており、メダルに近い。アルベールビル五輪銅メダリストの橋本聖子(参議院議員)はOGだ。

中京大学附属中京高校(愛知)からはフィギュアスケート3人を送り出した。中京大に進んだ宇野昌磨はメダルが期待できる。同校スケート部は、中京大のリンクを使える、優れたコーチが指導するといった恵まれた環境で練習に取り組んでいる。同校出身者には安藤美姫、小塚崇彦、浅田真央、村上佳菜子など、世界中を魅了したアスリートがズラリと並ぶ。

北照高校(北海道)の3人はスキー(アルペン)、白樺学園高校(北海道)の3人はスピードスケートの選手。2校はそれぞれの競技種目の強豪校として有名だ。

兄弟、姉妹での出場選手が6組いる。うち4組は同じ高校に通っていた。

スピードスケート女子の高木美帆、 菜那は帯広南商業高校(北海道)の出身。カーリング男子の両角友佑、公佑は岩村田高校(長野)で学び、友佑は金沢大、公佑は国際武道大に進んだ。スキー・ジャンプの小林潤志郎・陵侑は盛岡中央高校(岩手)出身である。

スキー・ノルディック複合の渡部暁斗、善斗は白馬高校(長野)出身。2人とも早稲田大に進んだ。同校OGには、バンクーバー、ソチのモーグル女子で4位だった上村愛子がいる。

同校の北村桂一校長は喜びを隠さない。

「五輪選手が育つ学校として、新しい歴史を刻んでいただきうれしい。高校生や地域の子どもたちに夢や希望を届けられるレースを期待したいですね」

ちなみに今大会には、渡部暁斗の妻・渡部由梨恵(札幌第一高校出身)もスキー・フリースタイルパイプ女子で出場する。

アイスホッケー女子は23人中18人が北海道の高校出身だ。苫小牧東、立命館慶祥、釧路江南から2人ずつ選ばれた。こうしたなかで、日体荏原、都立東大和といった東京勢ががんばっている。

雪と縁がない地域の高校出身者もいる。スノーボードでは四国、九州の高校から優れたアスリートが生まれた。

ルーテル学院高校(熊本)出身の鬼塚雅は、ウェブサイトで自らをこう紹介している。

「熊本県出身のスロープスタイルのスノーボーダー。両親のサポートを受け、5歳から福岡にある屋内施設で腕を磨く」

いま、早稲田大1年生。海外の大会で数々の大技を披露し、2015年の世界選手権で優勝した。金メダル候補として期待されている。

片山來夢は静岡県焼津市出身で、小学校卒業後、愛媛県東温市に「スノーボード留学」した。市内のスノーボードの室内練習場「アクロス重信」(現在は閉館)に通って腕を磨くためだ。県立東温高校を経て、バートン(スノーボード用品輸入販売)に所属している。2015年にはワールドカップで優勝した。

高校1年生の選手が3人いる。出場選手中もっとも若いアスリートたちだ。3人ともスノーボードで、光明学園相模原高校(神奈川)の戸塚優斗、鹿島学園高校(茨城)の國武大晃、一関学院高校(岩手)の岩渕麗楽。

スノボの世界は若く、多様性に富み、奥が深い。

平昌オリンピック出場選手の出身高校から、その高校の得意分野を知ることができる。一方で、地域のクラブチームなどで活躍する選手がたまたまその高校に通っているというケースもある。いずれの場合も高校は彼らを温かく見守り、応援している。

それぞれの出身高校では、選手を応援する垂れ幕をかけて応援に力を入れる。同級生、先輩、後輩に五輪選手がいるのはうれしいものだ。(教育ジャーナリスト・小林哲夫)

※「第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌) 日本代表選手団ハンドブック・名簿」(日本オリンピック委員会)から集計

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