【休日に読む】一尾仁司の虎視眈々(1):◆ブルームーンの追憶◆

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  • 更新日:2018/01/14
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株式会社フィスコ

〇月2回の満月、連想は働くか〇

1月2日は満月、月が地球に接近するスーパームーンだった。先週 後半の地震頻発には、その影響があったと思われるが、時間差が あり、誤報の緊急地震速報で済んだ印象だ。実は、今月は31日も 満月。月2回目の満月は俗称「ブルームーン」と呼ばれる(正しく はキリスト教で四季のうち4回満月ある時の3回目を指すようだが、 天文雑誌が誤って伝え、定着してしまったそうだ。文字通りの「青 い月」現象は火山噴火塵の影響とされる)。3月も月2回の満月で、 間の2月は満月が無い(月齢と太陽暦の差で生じ、地域で異なる場合 がある)。

この1月と3月に2回の満月パターンは1999年以来(日本では2010年 にもあったが、世界同時でない)。1999年と言えば、「98パソコン」 の爆発的ブームで、ネットバブルが急加熱した。実態は、2000年問題 に対応すべく、米FRBを中心に先進各国が金融緩和を行ったためで、 前年までのアジア危機、LTCM破綻への対処でもあった。翌2000年、 うるう日通過(日本は年度末までケア)で引き締めに転じ、あえなく バブルは弾けるが、光通信24万1000円、ソフトバンク19万8000円、 ソニー3万3900円などの記録が残る。バブル崩壊直前の2000年2月設定 の「1兆円ファンド」は今も投信業界に傷痕を残すとされる。 バブル心理に「ブルームーン」が影響したかどうかは定かでないが、 「月の魔力(引力)」は狼男(女)を増やしたかも知れない。 1999年の日本の記憶では、メガバンク(みずほと三井住友)が誕生した。

銀行大再編は銀行を中心とした株式持ち合い構造破壊を加速、「木の葉 が舞い上がり、石が沈む相場」(80年代バブルの逆)と称された。最も安 定した株と言われた東京ガスは2000年3月に200円割れ(199円)を記録。

アジアの記憶では、97年からのIMF危機最中の韓国で、財閥第2位の大宇 グループが破綻した最終局面。以来、極端な外需依存、外資支配構造を 余儀なくされている。欧州では1月にユーロ導入、米国では11月にグラム ・リーチ・ブライリ—法(商業銀、投資銀、証券、保険の統合を許可)。 なお、大地震は1月コロンビア、8月トルコ西部、9月台湾中部。 類似の事が起こるか、チェックポイントとなろう。

数字の遊びだが、1999年1月相場は安値5日、高値月末29日の上げ相場。 高値14499円の大納会比上昇率は4.75%。同率で今回の計算値は23846円。

月内は24000円以上で目先的な心理的抵抗感が増す可能性が考えられる。 同様に、3月は19日高値で同率計算値は26937円、12月は30日高値で同 31140円となる。ネットバブルを上回る勢いとなるかの目安になろう (最高値は翌2000年4月12日20833円で+50.5%、今回計算値は34263円。 金融引き締め転換に加え、4月の日経平均採用銘柄大幅入れ替えのおまけ が、日経平均を壊したと揶揄された)。

バブル警戒論も散見される新春相場ダッシュだが、バブルかどうかは弾け てから判る。道中は不用意な売り方も飲み込まれる。流れの強弱(いわゆ る日柄)や社会・経済情勢とのアンバランス感などにも目配りしたい。

以上

出所:一尾仁司のデイリーストラテジーマガジン「虎視眈々」(17/1/9号)

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