肌の老化を加速させる3つの習慣

肌の老化を加速させる3つの習慣

  • @DIME
  • 更新日:2017/12/05

お酒のつきあいが盛んになる時期を迎え、二次会三次会などでついつい深酒してしまうリスクも増えてくるだろう。深酒は翌日の心身のコンディションを損なうばかりでなく、外見にも少なからぬ悪影響を及ぼす。深酒と喫煙の習慣が“見た目の老化”を加速させていることが最新の研究で明らかになっている。

No image

■過度の飲酒・喫煙が外見の老化を加速する

デンマーク・コペンハーゲンの循環器系疾患研究機関「Copenhagen City Heart Study」が、コペンハーゲン在住の成人1万1500人以上の健康状態と生活習慣を40年にもわたって調査した研究を先日発表している。

外見的な老化を判断する指標には、眼球の黒目と白目の境が濁る角膜輪(老人環)、まぶたの目頭の部分の皮膚が黄色くなる黄色腫症、耳たぶに縦の皺が刻まれるフランク徴候、そして頭髪の減少(おもに男性)の4つが挙げられる。調査では人々の健康診断データと生活習慣の問診データに加えて、これら老化を示す4つの徴候も観察・記録された。

収集したデータを分析した結果、週28杯以上のアルコール飲料を飲み、15年以上にわたってタバコを1日15本以上吸っている男性と女性は、通常よりも人生のかなり早い段階でこの4つの身体的兆候を発症する可能性が高いことが判明した。つまり一定以上の飲酒と喫煙の生活習慣が、外見の老化を早めているのである。

No image

Daily Mail」より

あくまでも一定量以上のヘビードリンカー、ヘビースモーカーに当てはまることで、適量の飲酒習慣を持つ人々には老化の早まりは見られなかったということだ。また4つの徴候のうち男性の薄毛だけは、飲酒・喫煙との間の有意な関係は見られなかった。頭髪の減少は遺伝的要因とホルモンバランス要因のほうが強い結びつきがあるという。

そして今回の研究は外見的特徴に限定したものではあるが、老化の徴候は各種の疾病にも関係があるといわれている。例えば耳たぶに縦の皺ができるフランク徴候(earlobe crease)は冠動脈疾患と関連していることがかつて報告されている。

今回の研究では客観的な生活習慣以外の要因を考慮に入れることはできなかったが、例えば生活におけるストレスの程度なども老化を早める要因になっているとも考えられる。つまり飲酒と喫煙がストレス解消に繋がればその悪影響は低くなっている可能性もあるのだ。とはいえ過度の飲酒、喫煙の生活習慣は見た目にとっても健康にとっても良いことはまずないといえそうだ。

■「夜食は肌に悪い」ことが濃厚に

老化を早めるのは飲酒と喫煙ばかりではない。食習慣もまた肌の老化を加速させる可能性があることが最近の研究で指摘されている。

カリフォルニア大学アーバイン校とテキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの合同研究チームが今年8月に発表した研究では、マウスを使った実験で例外的な時間帯の食事によって、紫外線に対する肌の保護機能が低下していることが報告されている。

生物には日中に活動する種もあれば夜行性の種もあるが、それぞれに体内時計を持ちおおよそ決まったサイクルで活動している。当然、食事をする時間もだいたい決まってくるのだが、あるマウスに例外的な時間に食事を与えると身体にある変化が飽きていることがわかった。その変化とは、皮膚の色素性乾皮症グループA(xeroderma pigmentosum group A、XPA)と呼ばれる酵素の働きが弱まったのだ。XPAには紫外線に晒されてダメージを受けた肌を修復する働きがあり、活性が弱まると紫外線からより強いダメージを受けることになる。つまり日焼けしやすくなるということだ。

No image

Elite Daily」より

「通常のスケジュールで食生活を行なっていれば、紫外線から皮膚はよりよく保護されています。しかし異常な時間帯の食事スケジュールは、肌の生体時計に有害な変更を引き起こす可能性があります」と研究を主導したジョセフ・タカハシ博士は語る。

遅くまで起きていると“夜食”が食べたくなったり、夜に飲んだ後にラーメンなどの“シメ”を食べたくなることもあるだろうが、こうした食事習慣が日中の肌の“防御力”を弱め、紫外線からダメージを受けやすくなる可能性が指摘されているのである。

マウスを使った実験のこの研究結果がそのまま人間に当てはまるのかどうかはまだわかっていないが、人間にも起こっている可能性はじゅうぶんありそうだ。

「これらの発見が人間にも適用されるとは今はまだ言えませんが、皮膚が食事をする時間に影響を受けているという発見はとても興味深いものです」と共同研究者のボギー・アンダーセン博士は話している。

当然ながら胃をはじめとする身体の内部は食事の影響を強く受けているが、実は皮膚も食事に敏感に反応していたのである。「夜食は肌に悪い」ことがかなり濃厚になったようである。

■肌を若返らせる化学物質を発見

深酒、喫煙、夜食と肌の老化を加速させる“犯人”が突き止められているのだが、明るい話題もある。実に安価な化学物質が副作用のリスクが少ないかたちで肌の老化を遅らせ、場合によっては若返らせることが最新の研究で報告されている。その化学物質とはメチレンブルーである。

アメリカ・メリーランド大学の研究チームが今年5月にオンライン学術ジャーナル「Scientific Reports」で発表した研究では、欧米では消毒液や染料として広く使われているメチレンブルーに、皮膚のアンチエンジング効果があることが指摘されている。

研究チームは、健康な中年の人から提供された皮膚と、加齢が早いプロジェリア(早老症)を罹患したドナーから提供された皮膚に、4週間にわかってメチレンブルーを処方した。効果を比較検証するために、ほかに3つの抗酸化剤も同条件で処方した。

No image

EurekAlert!」より

結果は一目瞭然で、これらの実験においてメチレンブルーは他の3種の抗酸化剤よりもはるかにアンチエイジングに優れており、健康なドナーおよび早老症患者の皮膚細胞におけるいくつかの加齢症状を改善したのだ。

次に今度は老化したドナー(80歳)の皮膚にメチレンブルーを4週間処方した。4週間が終了した老人の皮膚細胞は、老化の指標として広く用いられている老化関連酸性β-ガラクトシダーゼ(Senescence-associated β-galactosidase)とp16の発現の減少に加え、さまざまな改善が確認された。つまり、老人の皮膚が若返ったのである。

「最も驚くべきことは、メチレンブルーを処方された皮膚がより多くの水分を保持し、厚さが増加したことです。どちらも若者の皮膚の典型的な特徴です」と研究を主導したカン・カオ准教授は語る。

今後、このメチレンブルーを配合した保湿クリームなどのコスメ関連商品の開発が期待されてくるのはいうまでもない。日本ではメチレンブルーはあまり普及しておらず、一部では熱帯魚や金魚などの観賞魚の皮膚疾患の治療薬として出回っているのだが、当然ながら“人間用”ではないため、こうした用途のメチレンブルーを購入して皮膚に直接塗ったりすることは厳に戒めなければならない。安全な商品が認可・販売されるまで待つしかないが、アンチエイジング関連として明るい話題であることは確かだろう。

No image

文/仲田しんじ

フリーライター。海外ニュースからゲーム情報、アダルトネタまで守備範囲は広い。つい放置しがちなツイッターは @nakata66shinji

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
外国人「日本の1円硬貨には世界で唯一の特徴があるらしい...試したらホントだった!」
LINE“送信取消”は全然ダメ!誤爆を防ぐにはむしろこの設定
東京のベンチが「意地悪過ぎる」座ることも許されない!と話題に!実は...
この絵をパッと見て、最初に何が見えた?心の奥底を探る心理テスト
もし私が10歳の日本人なら...世界的投資家の「驚愕の問いと答え」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加