【船木和喜の目】沙羅、もっと気を楽に...優勝には細部の詰め残すだけ

【船木和喜の目】沙羅、もっと気を楽に...優勝には細部の詰め残すだけ

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  • 更新日:2018/01/14

◇ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第5戦(2018年1月13日 札幌市宮の森、ヒルサイズ=HS100メートル)

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今季初の優勝には届かず3位となった高梨(右)。左は2位・アルトハウス、中央は1位・ルンビ

トップ2人の力が一段上だった。優勝したルンビは失敗をしたのに勝ってしまった。飛び出した時には思ったより前方からの風がなかったはず。体が遅れてスキーがばらついた。だが手の使い方でごまかし、後半は完璧なジャンプに戻していた。

ジャンプは助走、踏み切り、空中、着地と分けられるが、空中重視は男子にも見られるノルウェーの伝統でもある。ルンビは踏み切りが50点でも、空中で120点を出せる修正能力がある。高梨は全てが90点という完成度の選手。ただし、同じベクトルでは現時点でアルトハウスの方が上。彼女にルンビのごまかしの技術はないが、どんな状況でも同じ形を保てる安定感がある。それは以前の高梨のようだ。

高梨も前日の予選と大きな軌道の違いはなく悪いジャンプではなかった。表彰台の真ん中に立つには細部の詰めを残すだけだろう。本人がトップ2との実力差を認めているだけに、何かを上積みしないといけないという焦りがあるかもしれない。しかし、答えが分からずにやみくもに手を出しても迷いのもと。焦らずに今後の大会でジャンプを煮詰めていけば金メダルを獲れる力はある。もっと気を楽にして構えてもいいと思う。(W杯通算15勝、98年長野五輪2冠)

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