〝見た目はガラケー〟のSIMフリースマホ『Mode1 RETRO』の使い勝手をチェック

〝見た目はガラケー〟のSIMフリースマホ『Mode1 RETRO』の使い勝手をチェック

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/15

■連載/一条真人の検証日記

iPhoneの登場以来、スマートフォンのシェアは急速に伸びて、世界のモバイルフォンの標準はほぼスマートフォンになってきている。そんななか、日本のマーケットでは独自の進化を遂げてきたフィーチャーフォンのシェアがまだまだ大きい、インターネット関連機能にしても"iMode"などで早くから電子メールに対応したりしていただけに、現代人のニーズにある程度追いついているというのも、いまだにフィーチャーフォンの愛用者が多い理由のひとつだろう。

現在でもガラケーからガラケーに買い替えるユーザーも多い。そのため、大手キャリアはいまでもガラケーを販売していたりする。

このようなガラケーの人気には物理キーボードでブラインドタッチができるとか、同じ要領で使えるため新しい機能を覚えなくてもいいとか、メールだけ使えればいいとか、携帯時にディスプレイを保護してくれて安心感があるとか、バッテリー駆動時間が長い、待機時間が長いなど実用的なことも多くあるようだ。

たしかに電話に出ることだけを考えても、ボディを開くだけで通話を始めることができるガラケーに対して、スマホでは通話ボタンを押さないと通話を始めることができない。実際にスマホを使っているとわかるが、電話がかかってきたときに、スマホを手に取って通話ボタンを押すという作業は意外に難しく、通話停止ボタンをタップしてしまい電話を切ってしまったことがある人もいるのではないだろうか? それが電話を開くだけで通話が始められるとしたら、確実でスピーディだ。

そんな実用性の高いガラケーではあるが、弱点はスマホのように多くのアプリやサービスを使えないケースが多いことだ。そこで、ガラケーのボディにスマホの機能を搭載した「Mode1 RETRO」という、古くて新しいSIMフリースマホが注目されるわけだ。

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ガラケーの外観を持ったスマホ「Mode1 RETRO」。

■外観

ガラケーのファイナル形態といえる折り畳み式のボディを採用し、ボディカラーはホワイトとブラックの2種類が用意される。今回、試用させていただいたのはブラックのほうだが、その表面はありがちな金属ではなく、カーボン基調であり、手に取っただけで普通のガラケーとは違う先進的なものを感じる。
ボディを開いてみると、縦長のディスプレイとキーボードが顔を出す。キーボードのレイアウトはガラケー伝統といった感じで、文字入力部は昔ながらのガラケースタイルを受け継いでいる。

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閉じた状態でも液晶が時間が表示される。

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ボディ左にはボリューム調節ボタンがある。

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ボディ右のマイクロUSBで充電できる。

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ガラケーそのものの物理キー。文字入力がしやすい。

■使い勝手は?

このRETROはAndroidOSで動作しており、基本的にはスマートフォンなのだ。ディスプレイはスマホのようなタッチ機能を搭載しており、基本的にはこれだけでほとんどすべての操作ができる。

ただし、ディスプレイのサイズが極めて小さく、約3.5インチに過ぎないので、細かい文字などを読むのは苦労しそう。ただし、メールやだいたいのSNSには十分に対応できる。ちなみに解像度はWVGA(854×480ドット)になる。もちろん、インスタグラムなども楽しめるだろう。

そして、ガラケーと同じく物理キーボードを搭載しているため、文字入力はしやすい。ガラケーに慣れた人なら快適に文字入力できることだろう。そして、ディスプレイのタッチ操作でフリック入力も可能だし、ソフトキーボード入力もできるので、多くの人の好みに対応できそうだ。

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Androidそのものなので、セキュリティを高めるパターンロックも使える。

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Antutuベンチマークのスコアは25491。富士通ArrowsM04に近いスコアだ。

■カメラ機能は?

カメラ機能はメインカメラとインカメラを搭載している。メインカメラは背面の上部に搭載されているのだが、僕は最近ではすっかりガラケーのことを忘れていたので、最初はついホールドしている指がレンズにかかってしまっていた。

メインカメラは800万画素、インカメラは200万画素で、レンズはスマホと比べると画角が狭い印象(最近のスマホはかなり広角気味)だが、メモ的に使うには便利だ。ランチの写真を撮ってインスタやFacebookにアップするような用途には十分に使える。

■音声認識の進歩が使い勝手を変えた

物理キーボードとソフトキーボードが使えて便利なRETROだが、さらに音声入力の活用もしやすい。物理キーの上にあるマイクボタンを押すと、Google音声入力が起動し、声で検索することができる。

Google音声入力を使えば、目的地までの経路も検索できるし、タイマーを設定したり、メールを送ることもできる。また、メールの文字入力も可能だ。

メールを送りたい相手がgoogleのアドレス帳に登録されている人なら、

「井上さんにメール」

などとしゃべれば、アドレス帳に登録された「井上」という名字の人がズラッと表示されるので、送りたい人をタッチで選択すればいい。そして、続けてメールの内容も音声で入力することができる。非常に便利だ。

また、メール以外の場合でも音声入力が可能だ。物理カーソルの左下の吹き出しのボタンを押すと、しゃべったことが認識されて入力されるモードになる。たとえばGoogleドキュメントで音声入力で文章を作成するようなこともできる。

これらの音声認識はGoogleのシステムを使っているので、非常に認識率が高くていい。

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Googleドキュメントに精度の高い音声入力で入力ができる。

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音声入力のためのキーはカーソル周辺に集まっている。

■使えるSIMは?

RETROはSIMフリーの製品であり、ユーザーが自由にSIMを挿して使えるのだが、日本国内のキャリアはドコモとソフトバンク系の電波に対応しており、au系には対応していない。ちなみに通信規格は4G対応で、十分に実用的なスピードが出る。また、テザリングにも対応している。

ちなみにRETROの価格は「PLUSスタイル」オンラインショップで2万1992円と比較的リーズナブルなので、通話専用のサブスマホとして使ってもいい感じだ。もちろん、ボディがコンパクトなので常時持ち運ぶメインスマホとしても便利だろう。ただし、販売終了時期が来年の1月31日となっているので、欲しい人は早く決断したほうがいいかもしれない。

ガラケーのボディにスマホの機能を詰め込んだMode1 RETROは、トリッキーにも見えるが、実際はかなり実用性が高いモデルという印象を受けた。通話をメインにしたビジネス専用携帯電話としてかなりお勧めだ。

■関連情報
「Mode1 RETRO」サイト

文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「Androidスーパーハイウェイ」(Kindle版)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

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