take184「モネ・ゲーム」

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  • 更新日:2018/01/12

下半身裸のコリン・ファースとビキニ姿のC・ディアスが激突

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巨匠モネの贋作詐欺を計画したイギリスの鑑定士が、相棒に起用したテキサス娘に翻弄されまくる。途中、巧みなドンデン返しも用意されたプロットは、60年代のハリウッドで大流行したクライムコメディーをほうふつとさせる。それもそのはず、ネタ元は66年に製作された「泥棒貴族」。それを46年ぶりにリメークしたのが本作だ。

堅物の美術鑑定士ハリーは富豪の実業家シャバンダーが所有する絵画コレクションを管理しているが、雇い主の高慢な性格と人使いの荒さに辟易している。そこで、ハリーはシャバンダーが探しているモネの傑作で、今は行方知れずの“積みわら・夕暮れ”の贋作を使って大金を巻き上げる計画を思い立つ。そのため“積みわら”の持ち主としてテキサスのカウガール、PJを雇い入れるのだが、これがとんでもないおてんばで計画はあらぬ方向へ進んでいく。

ハリーの真面目過ぎる性格が災いをもたらす皮肉な展開や、観客も知らぬ間に仕掛けられた罠がラストで炸裂する捻った脚本は、「ノーカントリー」(07)でアカデミー賞に輝いたコーエン兄弟の手によるもの。97年に製作が始まって以降、多くの脚本家が次々とプロジェクトを去った後、最終的に執筆を請け負った兄弟の構成力がいかんなく発揮された脚本の妙。そして、同じくさまざまな候補者(ヒュー・グラントやリース・ウィザースプーン等)を経由後、ハリー役に決まったコリン・ファースと、PJ役のキャメロン・ディアスが醸し出すケミストリーも味わいどころ。

特に、劇中でズボンだけがぶっ飛んで半裸状態で闊歩するファースのコメディアンぶりと、大胆なブラとビキニ姿を披露するディアスの脱ぎっぷりは劇中で最大の見せ場だ。(日本での興行収入:1億2千万円)

<映画うわさの真の相> 嫌味なシャバンダーを仏頂面で演じて笑わせる亡きリックマンが最高!

ハリーを見下す嫌な奴、シャバンダーを演じているのは、「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプでおなじみの故・アラン・リックマン。2016年1月14日、69歳の若さで突如この世を去ったリックマンだが、コメディーにおいても類いまれなセンスの持ち主だったことが本作を観るとよく分かる。独特の仏頂面が逆に笑いを誘うのだ。

Text=清藤秀人

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