止まらないセクハラ暴露 スクリーン界の対応も変化

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/11/14

ハーベイ・ワインスタイン氏(AP)

ハリウッドでは毎日のように新たなセクハラ疑惑が浮上し、加害者が増え続けていますが、先週も日系人俳優ジョージ・タケイやスティーブン・セガール、オスカー俳優リチャード・ドレイファスらが、過去のセクハラ行為を告発されました。

映画「スタートレック」(79年)のヒカル・スールー役で知られるタケイは、81年に元モデルのスコット・ブランド氏に性的暴行をしたと告発されました。ブランド氏によると、タケイの自宅で2人きりでお酒を飲んだ際に2杯目を勧められた直後にめまいがして気を失うような感覚に襲われたとのこと。次に気がついた時にはタケイが自分の上に乗っていて、ズボンが足首まで脱がされていたと赤裸々に告白しましたが、35年以上前の出来事であり、タケイ本人は「そのような事実はない」と否定しています。

セガールを告発したのは、米人気トーク番組の司会者で女優のエレン・デジェネレスの妻として知られる女優ポーシャ・デ・ロッシ。セガール主演の映画のオーディションを受けた際に、「スクリーン外での相性が重要だ」と言って、ズボンのチャックを下ろしてきたとツイッターで告発しました。その後、自身のエージェントに報告すると、「あなたのタイプではないとは知らなかった」と言われたと語り、いかにハリウッドでセクハラが日常茶飯事の出来事であるかを明かしています。セガールはほかにも「ER緊急救命室」などドラマや映画で活躍するジュリア・セガールやドラマ「CSI:マイアミ」などで知られるエバ・ラルーらからもセクハラ被害を告発されています。

大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏が長年にわたって多数の女性に性的暴行や嫌がらせをしていたことが次々と明るみになったことを機に、連日のようにセクハラ疑惑がメディアをにぎわせていますが、ハリウッドのセクハラスキャンダルは今に始まったわけではありません。過去には巨匠ロマン・ポランスキー監督が、当時13歳だった少女にアルコールや薬を与えて強姦した容疑で起訴されています。同監督は判決が下る直前に国外逃亡し、40年たった現在も米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいない仏で暮らし、02年にはメガホンをとった「戦場のピアニスト」でアカデミー賞監督賞を受賞しています。ワインスタイン氏は即座にアカデミー賞会員資格をはく奪されましたが、ポランスキー監督は現在も会員のままです。また、今年のアカデミー賞で「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックも自身が監督した「容疑者、ホアキン・フェニックス」の撮影中に2人の女性にセクハラをしたとして訴えられていますが、見事にオスカーを手にしました。さらには、大統領選中に数々の女性へのセクハラ行為が明らかにされたドナルド・トランプ大統領も、スキャンダルの影響もなく選挙に勝利しました。

SNSの発達で誰もが「自分も被害にあった」と告発できるようになり、さらに世論はそうした告白をした被害者を味方するムードもあり、今では映画会社やスタジオも告発された人物とは早々に縁を切って関わりを絶とうとする傾向にあります。少年へのセクハラ疑惑が浮上したケビン・スペイシーが出演する完成済みの新作映画では、相当なお金を使って出演シーンをカットして代役を立てて再撮影を行う決定を下していますし、主演ドラマは終了が決まりました。また、複数の女性からセクハラを告発されたブレット・ラトナー監督を巡っては、「ワンダーウーマン」の主演女優ガル・ガドットが配給する・ワーナー・ブラザースに対して続編から降板させるよう求めていると伝えられています。

これまでブラックボックスだったハリウッドのセクハラにようやく光が当たり、箱を開くきっかけとなったのが映画界のドンとして君臨し続けたワインスタイン氏だったのです。

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