IKEA港北近くの朱色の社と百日紅に誘われて...珍しい女性祭神・淡島社

IKEA港北近くの朱色の社と百日紅に誘われて...珍しい女性祭神・淡島社

  • リビング田園都市Web
  • 更新日:2021/09/15

散歩の途中で寄ったIKEAからの帰り、道向こうのコンビニに用があり横断歩道を渡っていると、ふと左手に鮮やかな朱色が見えます。徒歩移動なので、気になったらすぐに確認しに行けるのが良いところ(笑)。

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百日紅が満開!

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最初の鳥居。淡島社とあります。すぐ奥に見える百日紅と朱色の拝殿が相まって、思わず引き寄せられます。

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鳥居をくぐって駐車場に面したところには由緒が刻まれた石碑が。しかし所々の文字が読めず、先に進みたかったので泣く泣く離去しました。

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その横の注意書きです。

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年間祭事です。このご時世なので、実施されるかは問い合わせが確実ですね。

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さて階段を上って、三の鳥居。右手は手水舎です。

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上部の蛇口をひねると水は出てきましたが、恐らく平時なら有るであろう柄杓は無しでした。

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手水舎の奥にある、お花のような形のものは手水鉢でしょうか?

両方子取りの狛犬!

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鮮やかな拝殿も印象的ですが、狛犬にも注目です。一般的に、向かって右手の口を開いた方が「阿形」、左手の閉じた方が「吽形」と言われますよね。

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こちらは雄と言われる「阿形」、良く見ると子取りです。

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こちらは「吽形」、こちらも子取り!上を向いた子供のポーズが授乳中っぽいので?通説通り雌ということでしょうか。勇ましいと思っていた狛犬の表情も、優しいお母さんの顔に見えてくる不思議…。

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「日本中に数少ない女性の祭神」「縁結、健康、魔除けの神」と記してあります。

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扁額も立派!鈴は外してありました。

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女性の神様のためか、拝殿の右手には「針供養之碑」も。かつては沢山の針が納められていたのでしょうか。ミシンありきの今は、ボタン付けくらいでしか針を使わないなぁとしみじみしちゃいました。

そして女性ならではと言えば、こちらの例祭は、先の祭事の看板で見た通り3月3日。桃の節句ですね。

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境内社。

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大戦の慰霊碑。碑文に「未曾有の困難太平洋戦」の文字が読めます。

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こちらは「日露戦役従軍紀念碑」。

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どんど焼きの際に使用する「塞の神」が、日頃はこちらに祀られていると刻まれています。道祖神のように外からの厄災を「さえぎる」ものは「さえのかみ」と呼ばれているようです。

地域の歴史が刻まれて

そして私がもっとも印象深かったのは、こちらの石碑です。

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昭和56年に建立されたという「折本土地改良区記念碑」。端折りながら要約します。

「明治、大正、昭和に亘り洪水により農地が呑まれ、農民は貧困を極め惨状度々」と、この地域が度々水害に襲われていた胸の痛くなる歴史が刻まれています。しかしその後「折本を中心とした農民が決起熱望請願陳情により国県を動かし」、「昭和37年にはポンプ排水事業並びに江川の改修工事が終わり、効果は極めて顕著、生産基盤が整備された」とあり、そこでめでたしと思いきや…。「白鷺の飛来する長閑な風景が、加速的高度成長に依る都市化の波で工場住宅地に変貌、努力の陰も消え失せり」とちょっとドキッとする文章に。最後は「歴史の一滴を碑に刻み、新時代への遺産とする」と締め括られています。

今を生きている私には都市化が一概に悪いとは言えませんが、享受している便利な生活は、先人の多大な犠牲と努力の上に成り立っていることを忘れてはいけないと感じました。先に見た戦争の慰霊碑にも通じるものがあります。

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戻り道の右手には先程まで買い物をしていたIKEAが見えます。色々と思いを馳せながら5キロほど歩いて帰りました。

交通量が多い場所にも関わらず、神聖な空気が流れていた淡島社でした。

淡島社

住所 神奈川県横浜市都筑区折本町1458

電話 045-581-2298

https://www.kanagawa-jinja.or.jp/search_dtl.php4?jid=154&cd=1202059&scd=&npg=0

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