「生命保険会社にダマされた...」その真相は? 一度も保険を見直したことがない人が勘違いしている契約

「生命保険会社にダマされた...」その真相は? 一度も保険を見直したことがない人が勘違いしている契約

  • MONEY PLUS | くらしの経済メディア
  • 更新日:2020/09/15

「生命保険会社にダマされた…」。至急、保険の相談にのって欲しい。という依頼がありました。

相談内容は、40年前に入った生命保険についてです。依頼者は、「2000万円の死亡保険に入っていたつもりが、200万円しかない」「追加の保険料は一切かからないといことだったのに、60歳以降の保険料を払えというのが届いた」「これはおかしい!」と、ずいぶんご立腹の様子です。では、保険の契約が途中で変わったのでしょうか? それとも、本当にダマされたのでしょうか?

じつは、生命保険の保障内容の「ビックリ!相談」というのは、よくあるケースです。40年間、一度も保険の内容を見直したことがない。と言う人には、ぜひ知っておいてほしいことでもあります。そして、説明を受けたけど、よく確認をしないで契約をしてしまった人。「そういえば、心当たりがあります」そんな人にはぜひ読んでいただきたい話です。

今回は、60歳定年を迎えたある人の「あるある保険相談」の真相に迫っていこうと思います。

定期保険特約付終身保険の仕組みとは

今回、相談があった保険は「定期保険特約付終身保険」です。この商品は、日本の生命保険会社の主力商品でした。現在でも主力商品として販売している保険会社もあります。

20年以上前に生命保険を契約した人は、多くの人がこの保険を契約しているのではないかと思います。

まず、「定期保険特約付終身保険」のしくみの説明をすると、主契約は終身保険です。その上に定期保険特約、入院特約、特定疾病特約、介護保険特約などさまざまな特約が乗っている保険です。

相談者の保険は、主契約の終身保険は200万円です。それに1800万円の定期保険特約がついているので、死亡保険金は2000万円になります。終身保険の保障は一生涯続きます。この保険は、60歳払込満了です。

ただし、主契約の終身保険の保険料が払込満了になると、特約で付いている保障はすべて終わってしまいます。特約は、定期保険特約、医療特約、災害割増特約、介護特約などなどです。

ですので、死亡保障も定期保険部分の1800万円も終わって終身保険の200万円だけになります。つまり、医療保険、介護保険などを続けたいのであれば、継続として保険料を支払うということになります。

たとえば、医療保険特約を継続する場合には、その後の保険料を一括に支払うか、毎月支払っていくかということになります。これが、大まかな「定期保険特約付終身保険」の仕組みです。

人任せにせずに契約は確認をしよう!

40年前、生命保険の営業員がどのような説明をしたのかは、わかりません。たしかに終身保険と定期保険の死亡保険金を合わせれば、2000万円の保障になります。しかし、その際に、終身保険と定期保険特約の説明をして、60歳以降は200万円の保障になるという説明がなされたかは、今になっては確認できません。とは言え、保険のパンフレットや設計書を見ると、そういう図解がされています。

じつは、契約内容をきちんと確認をせず自分の入っている保険は2000万円の保険とか、3000万円の保険に入っていて、それが一生涯続くと勘違いされている方が、とても多いように感じます。

ところが、定期保険特約付終身保険は、払込満了が、60歳、65歳になっていることが多く、払込が終わるころに初めてそのことに気づくということが、よくあります。

その時、多くの方が「えっ!?こんな保険だったの?」と言うことになるのです。

保険の見直しは定期的にしよう!

ずっと高い保険料を支払ってきたのに、60歳になったとたん、200万円の死亡保障以外の保障が全部なくなる!ということです。

さらに保障を続けるのなら、毎月保険料を支払わなくてはいけない!相談者が怒りを覚えるかも理解できます。

しかし、保険会社の肩を持つつもりはありませんが、やはり契約するときに、わからないからといって人任せで契約をしないことです。保険は高い買い物ですので、内容をしっかりと確認する必要があったと思います。もちろん保険会社も、もっとわかりやすいパンフレットにすべきだったでしょう(40年前のパンフレットを見ましたが、不親切な説明でした)。

ただ、40年間保険の内容をまったく確認せず、見直しもしていなかったというのは、あまりいいとは言えません。このように、一度入った保険はそのまま入りっぱなしにしていませんか。

生命保険会社から年に1度、保険のお訪ねというのが届くと思います。その時に中身を確認しないでゴミ箱へという方が意外に多いのですが、そこで、ご自身が入っている保険を確認して、いまの自分に合っている保障かどうかというのもを検討してみてはいかがでしょうか?それには、ご自身がどんな保険に入っているのか?ということを理解しておくことが大切です。

相談者の保険は、実はラッキーな保険だった!

60歳近い人は、これを機会に保険商品の確認をしてみましょう。「自分は、生涯3000万円の保険に入っている」と思っていませんか?定期保険特約付終身保険は、払込満了後は、主契約の終身保険だけになります。

しかし、60歳になったとたんに医療保険もなくなっちゃうんだ!なんて不安にならないでください。もともと、医療保険と言うのは必要性の低い保険です。

年齢ともに病気になるリスクや入院するリスクも高まります。その分、医療保険の保険料も高くなります。仕方がありませんね。では、医療保険は必要なのかと言えばさほど必要ありません。健康保険がありますので、自己負担は3割です。しかも高額療養費制度があるので、一般的な収入の人は、月額9万円ぐらいしかかかりません。

この方のラッキーなところは、200万円の終身保険の予定利率は5.5%で、とてもいいと言うことです。まさにお宝保険です。これは、利回りのいい貯蓄だと思った方がいいでしょう。

そして、何よりの幸運は、2000万円の死亡保険金を遺族が受け取ることなく、元気で生きてきたことでしょう。これからは、医療保険などは必要ありません。お子さんが独立してしまえば、大きな保障も必要ありません。老後資金だけをどうすればいいのか考えるようにしてみてはいかがでしょうか?

( 長尾義弘)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加